5月のゴールデンウィークは当然の事ながら、自粛の日々だ。
しかし流石に息が詰まるので、サイクリングで神社に行こうという事になった。
以前、夫から龍口明神社は元々は龍口寺の横にあると知らされていた。
関東大震災の時に社殿が斜めに傾いた為、昭和57年に現の西鎌倉に
移転したのだそうだ。
夫は以前、その社殿にお参りした事があった。境内 の狛犬の銅像にはカモノハシのような長い口と虎のような胴体をした霊が銅像の頭の上に乗っかっていたのを霊視していた。その他にも前足が二本ついた全長2メートルのヘビが地面を這っていた。また、孔雀のような頭の飾りの付いた鳥も木に止まっているのを同時に霊視していた。まるで鳳凰のなり損ないみたいな霊鳥だ。妖怪みたいなその御神霊は、長い間人々から忘れ去られていた為か、妖怪化してしまっていたようだ。
西鎌倉の龍口明神社参拝後、元龍口明神社へと足を運んだ。
龍口寺到着後、早速隣にある元龍口明神社の崩れかけた階段を二人で登った。
神社は鍵が掛けられていて、門の手前から先には進めないため、神社参りをあきらめ、御神霊に直接コンタクトを取る事にした。まず始めに、
夫から御神霊のいる場所を教えてもらう事にした。
「狛犬は?」
「銅像の頭の上だよ。」と夫。
すかさず「祓いたまえ清めたまえ」と唱えた。
すると夫から「狛犬が『清まったー』ていいながら、上に昇って消えたよ。」と狛犬から聞いたメッセージを教えてもらった。次にヘビに向かって祝詞を奏上すると、今まで動き回っていたヘビの動きがおとなしくなった。
最後に鳳凰を探したが、見つける事ができなかった。多分怖がって隠れてしまったのだろうと夫が説明してくれた。
念の為、鳳凰が止まっていたと思われる木に向かって祝詞を奏上した。
神社には宮司さんの霊がいた。
「宮司さんが、『奥に龍神水があるから拠っていきなさい』と言ってるよ。」と教えてくれた。しかし、中には入れないので、神社を後に岐路についた。
その晩のこと、良い事をしたねと話し合いながら二人でチューハイを飲んでいるとふいに夫が「遠くからお祭りの太鼓の音が聞こえる」と言い出した、
これが俗に言う天鼓雷音(てんくらいおん)と言われるものなのだなと初めて知った。神様が喜び、天界でお祭りしてしているのだなと。