理由の続き。 | 不眠症の猫言

理由の続き。

お母さんの第一声は、『あーらゆうこさん、久司から聞きましたよ。とっても楽しかったんですってね。どこ何処に行って、、、、、、(ry』

あれあれ、さっき別れてからまだ時間経ってないよね??

もう話してるの?っていうかデートの内容いちいちママンに報告するかな?

うーむと思いながらまだ付き合い続けてみました。

その年の学園祭は、私が部長を務めるESS部の英語劇、『シンデレラ』が開催される年でした。

私は主役を務めたんですが、彼は友人と一緒に見に来てくれました。

来ないでって言ったのに、開催日とか調べて来てくれたんです。

あの開成の彼が、おばか女子高に友達を連れてきてくれたことがすごく嬉しかった。

彼女として、みんなに紹介してくれて、自慢してくれてたから。

帰りはわたしの友人と彼の友人で、合コン。

そこで事件発生。

ご飯前のボウリングで、彼がダイナミックにこけたんです。

みんなの前で。

大したことないんだけど、完璧主義の私にはうげーーーー。

みんな笑ってたけど、私だけ引きつってた。

その時は彼自身より、彼自身の地位が好きだったんだ。

そこで他の男に目移りしたりして。

合コンが終わって帰る途中、テンション低めの私に彼はママンの話ばかり。

ママンの話が終わると今度はお兄さん。

なかなか彼女ができなかった彼のお兄さんが振られた理由は『優しすぎる』らしいです。

それを聞いてママンが『男の子は優しすぎるほうがいいのよ』って起こっちゃってさあーと、彼。

へーーーーーーーーー。

自分が振られた理由をママンに話す??ことが理解できなかった私。

ボウリングの話に戻っても、彼はママンの話。

あれあれ。やっぱ、マザコ○?

いやいや、家族思いなだけ。

次の日お礼もかねて彼の自宅に電話すると、ママン登場。

『ゆうこさん、うちの久司がゆうこさんが一番演技も発音も良かったって言ってましたよ』

また報告してるよー。

報告すること自体悪くないんだけど、なんか全部知られてることが監視されてるみたいで

すごくいやだった。

ママンが気に入らなかったら、別れちゃいそうだし。

そういうことが気になったら、そこしか目に入らないものです。

人間というのは。

彼に会うたびに徐々にマザコン疑惑が膨らむばかり。

もうだめだーーーーーーー。

とおもってた矢先、学年主任かつ生活指導の激コワK先生から呼び出しが。

先生方の中で評判も上場で、よく頼られていた私もこの先生は苦手。

『学園祭で制服姿で男と歩いていただろう?』

そうです。私の所属する女子高では高速、規則が厳しくて

学園祭が終わった直後、先生が最寄の駅などを見回りして検挙するんです。

なぜその場でつかまらなかったのかは不明ですが、彼といたのは事実。

同級生でと答えてみた私。だってうそじゃないもん。

『そういうのは不純異性交遊というんだ。相手はどこの高校だ?』

『開成です。小学校の同級生です。』

といってもなかなか信じてくれず、交際している証拠もないため無罪放免。

釈然としない私。

彼のためになんで私がこんなに怒られるわけ?

あーーーーーわたしのばか。

今だから言える。

彼に当たってただけだったの。

いい子ちゃん、優等生でいたい私は、彼より自分の虚像をとりました。

仲のいい友人二人に頼んで、彼に電話してもらい私が学園祭の帰りのことで

怒られたこと。先生に別れろと言われたこと。今はショックで泣いていて話せる状況ではないこと。

別れてほしいことを。

彼がどんな反応をしてかはよく覚えていませんが、とにかく別れました。

最低でしょう?

それから一切連絡なし。

彼がどれほど驚き、ショックだったかと思うと、胸が痛みます。

その後の私の態度ももっと最低なのです。

それはまた明日。