先日の母が倒れた一件ね。
母は心配するから私には連絡するなと言ったらしい。
そんなわけいかないからと母にナイショで連絡をくれた弟。
そう、こんな大事な事、娘に連絡しないわけいかないだろうに。
でも自分だって、手術後追加治療になったなんて言えず、抗がん剤治療をすることを母には内緒にしたし、アナフィラキシーの処置を受けているときでさえ、遠くから微かに聞こえた、
ご家族に連絡を
という看護師さんの声に、苦しい息で、
自宅には電話しないで、母には言っていないから
とお願いしたっけ。
生還したから良かったものの、もしかしたら、アナフィラキシーでそのままあの世に行ってしまったかもしれないのにね。
肝臓がんが治りにくいと言われるのは、がんになった時点でもう既に肝臓そのものが健康じゃないからなのだそう。
だから最初に母の肝臓がんが見つかった時、肝硬変にはなっていなかったので、不幸中の幸だと思った。
再発疑惑が出たとき、よくよく話を聞いたら、がんが見つかる前から肝臓の数値が悪かったのだそう。
そういう大事なこと、どうして私に言わないの!?
とcatは大声で怒って、母はそれを黙って聞いていた。
見かねた弟が、もういいだろう、と割って入った。
その時は怒りで考えられなかったけど、きっと今回と同じように、心配するから、と内緒にしたのだろうと後から気づいた。
母と弟の気持ちを汲んで、catは母の日に知らんぷりして電話をしたんだ。
お母ちゃん、母の日だよ
いつもありがとう
長生きしてね
ってね。
結局、母がちゃんと貧血で倒れたことを話してくれたんだけどね。
もちろん、初めて聞いたようなフリをしたよ。