TC療法のため5月1日入院、6日退院予定でした。本来なら3泊4日だそうですが、一人暮らしだから家で何かあったら怖いから、とごねて、長くしてもらった入院。
パリパリした感じの主治医は、何も起こらないよ!と言ったけど、家に帰る前に何かが起こってしまったね。
やることがないから3日に退院してもよいと言われたけど、その後アレルギー症状が続いたので、結局退院は予定通りの6日になりました。
かなり凹みはしたものの、落ち込んでいようが、怯えていようが、ハラは空くのね。入院中具合が悪いわけではないので、食事は三食完食していました。
でも、お腹は空くけど、何か食べたいわけではないの。
ただただ、体に栄養を入れなきゃ。
そんな思いで食べていました。
自宅に帰ってきてからも、
これからどうしたらいい?
抗がん剤治療受けなくてはいけない?
私の体、抗がん剤許容できるの?
もし受けなかったら再発するの?
と、とにかく全てに対して不安で先に進まない。進めない。
そんな状況でも、とにかく何か食べなきゃ、栄養つけなきゃ、という気持ちがあって、でも料理する気力もなくて。
それでも、抗がん剤の副作用対策で買っておいたスープやらパンやらを組み合わせて、何となくざっくり栄養バランスを考えて食事をしていました。
お腹は空くけど食べたいものは見つからない。ただ、食べなきゃ、という気持ちだけで食べてた。
私の病院はがん専門を謳っているので、認定看護師や医師による緩和ケアが充実しています。
その中で、がんと告知されてどうしたらいいかわからない、自分で何をどう決めたらいいかわからない、そういった患者向けの、医師によるカウンセリングがあります。
15日の診察までに意思決定をしなければならないと思った私は、早速予約しました。
当日、面談は13時だったので、朝、猫のお世話をし、朝ごはんを食べ、12時ちょっと前に家を出ればいいかな、と思っていた11時頃、何となく小腹が空いてきました。
そしたら、ふと、
お腹空いた
あ、かつ丼食べたい
と思ったの。
2週間くらい、ただただ、とにかく何か食べなきゃ、と思って食べていたのに。
笑っちゃうけど、その瞬間、ああ、私の体、生きようとしている、と思った。
ワタシはちゃんと生きてるんだから、ちゃんとした栄養を入れておくれ
そう言われたように思いました。
キモチとは関係なく、カラダは生きようと頑張っている。
そう思ったら、キモチがカラダの邪魔をしちゃいけない、と思えてきた。
そのすぐ後、私がフォローしている方が記事を更新されました。
手術の傷口がなかなか良くならず凹んでいた彼女、傷口に瘡蓋ができているのを見て、自分の体が治ろうと頑張っていると思ったら泣けてきた、と。
彼女も今、少しずつだけど前を向いて歩き出した。
私の体は抗がん剤は絶対イヤだと言った。
それでも生き延びたいという意思表示をしている。
私の体が選んだ選択肢の先がどうなるのかわからないけど、自分の生命力を信じて、前に進んで行きたいと思います。