ちょっと高慢なメインクーン。
今日の冒頭には、元気な頃の準ちゃんを選んでみました。
この子の安楽死を選んでから、今日で2週間になります。
ブログを書いている私の脇で何も知らずに寝ているこの子の命を、私は私の手で終わりにさせなければいけない。
いずれ別れる日が来るだろうとは思ってても、まさかこんな別れ方をすることになろうとは、思ってもみませんでした。
準が癌になることからして、思ってもみませんでしたからね。
生涯一度も病気らしい病気をしたことがなかったんですよ。
最初で最後の入院が、扁平上皮癌の手術でした。
この日、全てがもう限界でした。
鎮痛剤はもはや効かず、潰瘍で壊死した下顎が崩れてぶら下がっていました。
最後はドクターストップです。準は本当によく闘いました。
昨日の記事にも出てきた、この猫ベッド。
準がずっと寝ていたのと同じものがもう一台あって、これは秋生・夏子・桃の3匹が住んでいる部屋で使っているものです。
血糊がべったりと付いていた準が使っていた猫ベッドはさすがにもう使えず、準の死後、不燃ゴミに出しました。
数週間前の週刊文春にこの研究チームを率いる東京大学の宮崎徹教授の談話が載っている載っている、と教えていただきました。
現在、猫に「AIM」を投与するための動物薬の実用化に向けて、臨床研究を始めています。我々は三年後の実用化を目指しています。予防的にも腎臓が悪くなる五歳くらいからワクチンのように年に一回ぐらい定期で「AIM」を打つようになれば健康でいられると思います。今までの平均寿命が十五歳だから、これからは二十五年くらい生きる猫が増えるでしょう。
猫の腎不全の原因を突き止めた今回の基礎研究を応用する、次の過程に進んでいることは確かなようです。
他方、ブログにはこんなコメントも頂戴しました。
薬剤になるまでの研究、薬剤になってからも第一段階、第二段階と試験や治験が続いて…国に申請されるまでが約10年、その後にやっと審査が始まり、審査結果が出るのにも2~3年かかります。
新薬が認可されるまでにはいくつもの過程があることは私も存じておりましが、やはり時間がかかるものなのですね。
何しろ薬ですから、そう易々と認可するわけにはいきませんよね。
今朝はスフィンクスみたいになってた、ひなひな
彼女が生きている間に、この新薬が登場してくれると期待したいです。
いまこの時も、腎不全と闘っている猫さんたちがいます。
残念ながら、いずれの猫さんも非常に悪い数値が出ています。
準を応援してくださった読者さんたちに、今度は私が応援を返す番です。
治療をしてあげようとすると、今度はそれがストレスになってしまう。
人間が良かれと思っても、猫には嫌がらせと取られてしまうんですね。ただでさえ具合が悪いのに、と。
肝臓を悪くされているゆきさんのママさんのご苦悩が伝わってきます。
私は残された7匹の猫たちを、準の分まで育て上げなければいけません。
どの子も、まずは目指せ10歳!です。
これは、準の生前最後の写真。安楽死の8分前に撮った写真です。
そしてInstagramの方は、準が最後に聞かせてくれたゴロゴロの動画です。
聞こえますでしょうか?
体躯の大きさのせいもあったかもしれないけど、準のゴロゴロはとても大きくて。
動物病院で、フクロウがいるのかと思った、なんて言われたこともありましたよ。
このゴロゴロさえ聞かせてくれなくなった翌日。
私たちは、彼の安楽死を決めました。
準が最後に入っていたコタツは、みいみいのお気に入りになっています。
いっぱい遊んでくれた準お兄ちゃんのこと、覚えててくれるかな?
■猫の腎臓病の連載記事