熱海から京都へ | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

前夜からしとしとと降り出した雨。熱海の朝は雨模様だった。

天気が良ければ下田へと足を伸ばそうと思っていたのだけれど、予定を変更して7時台の新幹線で京都に行くことにした。

京都は天気がいいらしい。

お茶を淹れた。爽やかな風味の静岡茶だった。さっぱりして、ほんのりと甘く、キリッとしたお茶だった。

 

こういう、なんでもない、急須や湯呑み、お茶のセットが妙に新鮮で好ましく見える。

 

宿の女将が、朝のサービス(クロワッサンとコーヒー)は要らないという私たちに、じゃあ、お菓子を持っていきなさい。新幹線に乗るの?じゃあ、冷たい麦茶も持っていきなさい。と色々なものをくれた。

クランキーチョコに、カントリーマームのクッキー、それから「ハッピーがターンしてくるようにね!」と言ってハッピーターン。そんな親切がとっても嬉しかった。

 

ここは、凝った豪華な宿ではないけれど、ピンと張った真っ白なシーツや、スッキリとした美味しいお茶や、そんな優しい宿の人のサービスがとても心地の良い、昭和の熱海の雰囲気の宿だった。

 

 

新幹線に乗る前に、駅の売店で「熱海温泉プリン」なるものを買った。

このパッケージがとても可愛くてイチコロだった。

白に赤の水玉。なぜかカバのイラストに、キャラメルソースの容れ物もカバなのだった。

熱海、温泉、レトロが全部ぎゅっと入ってるみたい。

特に味には期待していたわけではないのだけれど、これが美味しかった!

プリンはとっても柔らかくてクリーミーで、キャラメルがこくがあってちょうどいいほろ苦さと甘さ。

うーん。と、感心した声がつい出てしまいながら新幹線の車窓には目もくれず、夢中になって食べたのだった。

 

 

うーん。熱海、良かったなあとしみじみしながら、このプリンと金目鯛の干物と、わさび漬けと、ニューサマーオレンジなどを買うためだけに、熱海に日帰りで行くのもありかもな。と考えながら京都に向かったのだった。