2月も2週目に入りました。

自分で作った2月のカレンダーを目にするたび、パブが恋しいこの頃です。

 

 

2月のカレンダーの写真は左上は集めたアンティークのボトル。左下はアムステルダムで見かけた自転車。

そして右側が、パブの写真です。

このパブは、たしかふらりと立ち寄ったNorwichのパブだったはず。

 

このしっとりと落ち着いた雰囲気。使い込まれた古いテーブルに椅子、優しい照明。

こんなパブが、イギリスではどこの街にもありました。

今の時期なら、暖炉に火が入っていて、心地よいことでしょう。

住宅街の中にも、歩いて行けるところにパブがあるので、誰もがお気に入りのご近所パブがあるのがイギリス生活だと思います。

 

パイントグラスになみなみと注がれたビールが薄暗い店内のカウンターで、琥珀色に輝いて見えます。

パブの食事はどれも美味しく、必ず添えられているチップス(フライドポテト)はホクホクとしてクリーミー。

定番のパブ飯といえば、フィッシュアンドチップス、ハンターズチキン、ステーキアンドキドニーパイなど。

美味しいイギリス料理はパブにあると言っても過言ではないでしょう。

 

ケンブリッジにも老舗のいいパブが沢山ありました。

私たち家族がよく行っていたのは、Fort St  George という16世紀からやっているケム川の畔にあるパブでした。

建物がとても古いので、扉とか窓が斜めになっていましたが、中はとても居心地が良くて、窓からはケム川でローイングの練習をするケンブリッジ大学の学生たちの姿が眺められるのでした。

 

 

それぞれの大学のボート部には代々行きつけのパブがあるらしく、昔からのチームの写真が飾られていたり

ボートのオールやポスターなどがインテリアに使われているのもそのパブの歴史が感じられます。

 

ケンブリッジは自転車の街で、誰もが自転車に乗っていて、夕方のパブの前にはずらりと自転車が駐車されていたのも懐かしい景色です。

カレンダーのアムステルダムの写真は、有名な自転車の街で、オランダのビール会社のビール箱が自転車かごとして使われているのが面白いなと思って撮ったのですが、この自転車のように、ケンブリッジでも年季の入った自転車をよく見かけました。

古いものを大切に修理しながら使うというのは、自転車でも建物でも、家具でも同じでした。

そして、そういう使い込まれた年を経たものたちの醸し出す心地よさがあり、それを時々懐かしく恋しく思います。

 

ここ、サンディエゴでも、そんな心地よい空間で暮らせないものかと試行錯誤しているこの頃です。