サンディエゴでは、イギリスではなかなか食べられないから、、、と、明太子や筋子をご飯のお供に買って来たり、屋台のフィッシュタコスは最高!と、喜んでいたものの、こちらに帰ってきたら、もう舌も胃もイギリスの食事を積極的に求めていることに自分でも驚いてしまう。

 

家族のために買ってきたトルティーヤで、今朝はチラキレスというコーントルティーヤとグリーンサルサを使ったメキシコの朝食を作ろうと思っていたのに、ベッドの中で雨降りの白っぽい空を見ていたら、朝はイングリッシュ・ブレックファストとミルクティーがいいなあと思った。

 

スーパーに買い物に行けば、明日は日曜日だからローストに添えるヨークシャープディングを買わなくっちゃとウキウキしている自分がいる。

 

サンディエゴにいる時には、まるっきりイギリス料理も紅茶も恋しいなんて、これっぽっちも思わなかったのに、、、。

 

日本に帰国した友人が、食べ物が美味しすぎて、アメリカに帰ってきたら、お米がまず美味しくないので、食欲がわかずに体重が減ってしまったと言っていたのを思い出した。

彼女は、グルメで、サンディエゴでも美味しいお店を沢山知っているのに、やはり故郷の味が一番なのだなあと思った。

 

私は、あきらめてはいるものの、やはり季節によって食べたくなる日本のものがある。

つい最近までは、母が作る柿の入った白和えが食べたいなあと思っていたし、秋にはキノコの炊き込みご飯が食べたくなる。それにい、筋子や栗入りのご飯。

冬は、鍋物。

 

でも、海外で過ごす年月が長くなるうちに、サンクスギビングのあたりにはクランベリーソースが恋しくなるし、そのあたりからグレーズドハムやデビルド・エッグは食べておかなくては。とほぼ強迫観念らしきものを覚える。お正月には、お節にお雑煮。日曜日にはサンデーローストと、なんとなく刷り込まれるものが多様化して多くなってきているのに気づく。

ちなみに、お正月はお節を食べたい気持ちと、メキシコのタマレを作らなくては、、、という両方がせめぎあうのだった。

 

それにしても、帰ってきてからずーっと雨。

ずーっと薄暗くて寒い。

そんなイギリスの冬は、やっぱり暖炉に火の入ったパブなんかに行ってパブフードを食べながら

陰鬱ともいえる外を眺めながらビールを飲みたいなあ。