Labruge~Agucadoura 25km

 

朝の6時に宿を出たものの、外は真っ暗。

海辺も、灯りもなく、暗いボードウォークはクネクネしていて岩場から、迫力のある波の音ばかりが聞こえて、少しだけ不安なような、怖いような気分で歩いた。その後しばらくして太陽が昇った。海の上に霧が出て、白くてモヤ〜っとした不思議な天気。

 

 

この日の朝ごはん。

パン屋さんのカフェに入って、サンドイッチとカフェラテを注文。合計3€。

ポルトガルのパン屋さん。ガラスケースにずらりと並ぶパンはどれも美味しそう!

 

 

途中で、アメリカ人のマークと彼の友人夫婦(イギリス人)と出会い、話をしながら歩いた。

彼ら3人は、ポルトガルの村に暮らしている、ご近所さんなのだそう。

リタイアして、ポルトガルに住んでいるのだそうだ。

英語が大体通じるし、安全だし、人は親切だし、ポルトガルは暮らしやすいと言っていた。

 

Vila do Conde という大きめの街で彼らと別れて、私はランドロマットを探した。

前日に手洗いして干した洗濯物が生乾きだったのだ。

 

 

モダンで清潔なランドロマットはすぐに見つかったのだけれど、システムがいまいちわからない、、、。すると、洗濯にきていた女性が壁のマシンの使い方を教えてくれた。

乾燥を選び、機械の番号を入れ、お金を投入するという方法だった。

ポルトガル語だったけれど、よく理解できて、とても助かった。

 

洗濯物が乾くまでの間、私は足をマッサージしたり、ストレッチをしたりして、ちょうどいい休息が取れた。

 

後は、ずーっと海を見ながら歩いた。

途中、カジノがあるような大きなリゾート地を通り過ぎ、観光客の多さとコンクリートの道に少し疲れた。

 

 

その観光地を過ぎると、また人気のない落ち着いた雰囲気になってきて、朝から出ていた霧も消えて青空が見え、海の色が濃くなった気がした。

こんな綺麗な海を見ながら歩くのは、ポルトガルの海岸の道の醍醐味だなあと思う。

 

 

午後2時近くに、この日の目的地に到着した。

この日泊まる予定のアルベルゲは、海岸にあった。

歩道を挟んで、砂浜が海へと続いていた。

 

 

ここも、建物の感じからすると学校だったのかなという気がする。

なんと、朝会ったマークと仲間も同じ部屋だった。

 

ランチを食べ損ねたまま、午後の3時近くになっていた。

近くのレストランに行くと、チキンのBBQとスープとサラダのみ出来るという。

なので、そのチキンと、パンプキンスープとビールを注文した。

 

 

チキンは半羽分出てきて、ポテトもいっぱいで、ボリュームたっぷり。

パンプキンスープはクリーミーで美味しかった。

全部食べきれなかったのが残念。(次回、旅に出るときにはタッパー持参で行こうと思う)

それにしても、スープにチキンプレート、ビールで合計8€は、とても安かったと思う。

 

大西洋に沈む夕日がこの日は見られるなあと嬉しく思った。部屋に戻って休息をして、7時過ぎに宿の目の前の海岸へおりていった。

 

 

まだ太陽の熱の残った砂は柔らかくて、裸足に心地よかった。

ゆっくりと暮れてゆく空と海を1人で砂浜に座って眺めた。

 

 

砂が冷たくなって、風も少し寒くなってきたので、バルに入った。

ビールとポテトチップスを注文して、翌日の予定を立てたり、テレビで中継しているサッカーの試合を眺めたりした。

地元の人たちが数人、やはりビールを飲みながらサッカー観戦していた。

 

 

海辺の小さな村の日常がそこにはあった。

海沿いの建物の壁にはアズレージョがあって、そこにはその村の生活の風景が描かれていた。

 

 

ここで、何世代も海と共に暮らしてきた人たちの生活を思った。

私は何時間もかけて歩いてきたけれど、車だったら、通り過ぎてきた大きなリゾート地までも

すぐに行けるだろうから、もしかしたら、村の生活。というほどのものでもないのかもしれないけれど、、、。

 

宿の私のベッドは窓際で、カーテンを開けると海が見えた。

この日は波の音を聞きながら眠りについた。