スペインのタパスで、初めてクロケッタというものを見た時、コロッケだと思った。
見た目がコロッケだし、値段もコロッケだった。
でも、口にすると、それはクリーミーで、じゃがいものコロッケではなくてカニクリームコロッケに限りなく近い感じだった。
ただ、カニではなくて、それには通常ハモン(ハム)が入っているのだ。
私は、それからほぼ毎日スペインにいる間、クロケッタを食べ続けた。ポルトガルではバカラウ(鱈)のクロケッタにハマった。
でも、イギリス生活ではクロケッタは日常的に食べられるものではなくなり、クロケッタ食べたい、、、と思い続け、しぶしぶ自分で作ることにした。
他のものは、もっとすぐに食べたくなったら自分で作るのだけれど、なぜクロケッタを作りたくなかったかというと、とても面倒くさいからだった。
ベシャメルソースを作って、冷蔵庫で何時間もそれを冷やして固めて、さらにそれを整形して揚げるなんて、、、。
形も大きさも不揃いだけれど、作りたて熱々のクロケッタは、やっぱり最高に美味しかった。
また、作るかというと、面倒くさいから、できれば人が作ってくれたものを食べたい。
でも、もしスペインのクロケッタを食べたことがないという人がいたら、ぜひ食べてみてほしい。絶対に日本人の口に合うと思う。
でも、うちの息子は普通のじゃがいものコロッケの方が好きだそう、、、。