朝から、夫と2人でコンピューターでカタカタと書類を作成したりしていた。

やらなくちゃいけないことが、色々あって、忙しかった。

食事もせずに、頑張って終わらせて一段落。

 

さて、今日は土曜日、どこか出かけない?ということになった。でも、そんなに遠出はしたくないし、、、。

ということで、ケンブリッジから東南へ車で1時間ほどのエセックス州のコルチェスターという町へ行くことにした。何かで、ここの町の真ん中にビクトリア時代に建てられた巨大な給水塔が立っているというのを読んで、見てみたいなと思っていたのだ。

 

コルチャスターは、イギリス最古の都市と言われていて、ロンドンではなくて、ここがイギリスの首都になっていたかもしれないとも言われている。歴史のある場所だ。

ローマ人が築いた壁が今も、町のあちこちに残っている。

 

ローマンウォールに囲まれるような町には、迷路のように小道が入り組み、両側に店が並ぶ。

とても庶民的な雰囲気で、なんとなく下町っぽい。

人々は、ジャージとかスポーツウェアを着ている人がとても多い。

東京で言えば、巣鴨。とか、そんな雰囲気かもしれない。活気があるけれど、オシャレな店や人はいない印象。

 

ハイストリートは、古い建物が多くて、昔のタウンホールの塔が聳え立っているのが見える。

 

 

このタウンホールの扉が壮麗。繊細なグリーンのアイアンワーク。カラスは何の意味があるんだろう?

 

 

建物横の扉も、街灯とマッチしていて、威厳がある。

 

 

そして、この建物の後ろに、すごく雰囲気のいい建物があるので引き寄せられて行ってみた。

うっすらと、Public Library というサインが残っているのが読み取れる。

 

 

すごく凝った作り。特に大きなガラス窓の桟が優雅。

 

 

このまま、この辺りの裏の道に行けば、ダッチクオーターと呼ばれる羊毛業を営む

オランダの人々の住んでいたエリアがあったようなのだけれど、ハイストリートに戻ってしまった。

残念。きっと、素敵な建物がいっぱいあったんだろうなと思う。

 

ハイストリートからは、目当ての給水塔が見えていたので、近づいて行ってみた。

 

 

現存する最古の、そして最大の給水塔とのことだ。

 

 

でっかーい!

 

 

1882と刻んである。

こういう、ビクトリア朝時代のインダストリアルな建物が大好きなので、見られて嬉しい。

中に入れたら、いいのに。

 

そのすぐ近くにも、ローマンウォールが残っていた。

 

 

人々の通り道になっているようで、この扉のような穴から、どんどん人が歩いて出てくる。

 

この後は、コルチェスター城という11世紀に出来たお城の城内のミュージアムへ行った。

歴史や、遺跡、戦争などが好きな人は十分満足する展示だと思う。

元々、ローマの神殿があった場所に建てられた城の中には、かつての牢獄があったり、

ローマ人たちを滅ぼしたケルト女王ブーディカの反乱によって、激しい炎に焼かれたものなどが展示されていたり、この場所でたくさんの血が流されたことが伝わってきて、少しだけ重たい気持ちになった。

 

 

城の横には、Hollytreesという1718年に建てられた建物があり、そこが無料の興味深いミュージアムになっている。

その時代の、その屋敷での生活の様子などが展示されていて、特に子供たちのおもちゃや豪華なドールハウスなどに多く場所が使われている。

 

 

 

 

 

 

この緑色の、多分郵便ポストだと思うのだけれど、VRってなんの略なんだろう。

緑に金色が、とっても綺麗。

 

お城とこのお屋敷は、同じ敷地内にあり、美しい斜面の公園が川に向かって広がっている。

公園には、カフェがあり、子供が遊べるエリアがあり、人懐こいリスの走り回る美しい庭園がある。

そして、この公園内にも、ローマンウォールがあった。

 

 

このローマンウォール。確かNorwichにもあったし、Londonにもある。

西のチェスターにも、あったよな、、、イギリス中のいろんなところに、あるのが、なんだかすごい。ノルマン人や、アングロサクソンよりもずっと前にやってきて、道や壁や町を作り、神殿やらローマンバスやらを作ったローマンて、すごいなあと感心する。

 

車で1時間ほどの場所でも、自分たちが住んでいるケンブリッジとは人の雰囲気も街の様子や歴史も全然違う。

特に、人の雰囲気が全然違うのが面白い。

イギリス人同士だと、出身地によって、どんな印象があるんだろうな。

今度、機会があったら聞いてみたいなと思った。