土曜日の夕方、今晩の夕飯は何にしようか、と夫と話しながら近所のスーパー、Tescoへ歩いていた。

うちの冷蔵庫は小さいのと、スーパーが家から歩いてすぐなので、ほとんど食料の買い置きはせず

野菜と果物は2、3日おき、肉や魚はほぼ毎日買いに行くことにしている。

 

スーパーへ行く途中に、カフェ兼パブのOther sedeというところがある。

ケンブリッジのどこからでも見える大きな煙突のある museum of technologyという昔の発電所の建物の隣の、エンジニアハウスのある敷地で、ケム川を見下ろす階段状の席はちょうどサンセットを望める気持ちの良い場所で、とても人気がある。

 

 

階段状の席。

 

 

隣のミュージアム。

 

 

エンジニアハウス。エスケープルームやタロット占い、カフェなど、いろんなことがこの中で行われている。

 

 

外のカウンターで、飲み物や食べ物を注文するシステムになっているのだけれど

ここの売りは、屋外の窯焼きピザ。

 

 

ピザの生地がもちもちしていて、とても美味しい。

夕飯の食材を買いに行くつもりが、フラフラとここへ立ち寄ってビールを飲みながらピザを食べていた。息子にもピザを頼み、箱に入れてもらう。

 

そしてその後、テスコにより、ワインを1本買って帰ることにした。

そのテスコにて、新しいセクションが設けられていた。

 

 

商品の容器をリサイクルするという新しい試みのよう。

 

 

瓶入りのコーラや、、、

 

 

洗剤。

 

 

パスタやお米も。

購入した後、容器を戻すとお金が戻ってくるシステムのようだ。

 

環境問題や資源に関しての意識が高いイギリスでは、このシステムが早く浸透するのではないかと思う。

過剰包装やプラスチックゴミが気になるので、私が今できるのは野菜などをバラで買って重さや個数で支払うという、包装されていない野菜を買う方法くらいしかなかったので、こんな試みには賛同して、利用してみたい。

 

テンポラリーに住んでいる場所ながら、このロケーションがとても好きで、この場所に住んで本当によかったと思う。

この近所のパブのピザも、大きな煙突も、テスコへの川沿いの道も、いつか過去になり思い出になるんだなあと思うとちょっとだけ切なくなる。

 

早朝に、目が覚めて、まだ薄暗い外を眺める。

目の下の川は、暗い色をしていて、そこに夢のようにぼんやりと白鳥が浮かんでいるのを見る。或いは、朝から元気よくローイングの練習をする船の行き来を見る。

そんな景色を有する場所に暮らしてこられたのは、とても幸運だった。

 

いつかイギリスを離れて、この景色を懐かしく思う日が来るのだろうなと想像する週末だった。