朝、目が覚めると青空というのは、なんて気持ちがいいのだろう。
しかも、夏で、朝から青空だと、まるで小学生の夏休みのように気持ちが弾む。
特に一日中快晴ということが少ないイギリスに暮らしていて、ドライヤーがないと(ほとんどのイギリス人は洗濯物を干している)天気がいい。洗濯して、早く干したい!と思うのだった。3回。洗濯機を回して、干して、とても満足。
ラジオからは、ヒートウェーブ!地球温暖化!とニュースが流れてくる。
体の弱い人への健康への影響の心配なんかを話している。
太陽の日差しはありがたいけれど、暑いのはありがたくないのだそうだ。
暑いと言っても30度を少し越えただけなのだけれど、、、。
私の住んでいる部屋は、モダンなデザインで、風が吹き抜けるし、夏の間は夕方までは適度な日陰が保たれるので、そこそこ風がある限りは、気分良く過ごせる。
でも、普通のイギリスの家の造りは、こういう暑さには適していないのかもしれない。
天気予報で午後、雷と雨のマークが出ていたので、朝のうちに買い物に行き、そのあとはサイクリングに出かけて、木陰で読書をした。
自転車のカゴには、ウールの敷物。行手には牛たちが昼寝。
愛車を気に入っているスポットに停め、敷物を広げ、2時間近くここで読書をした。
持参したアイスティを飲みながら、ダウンロードした電子書籍に没頭。
今、読んでいるのは井形慶子さんの「ときどきイギリス暮らし」という本。
人物や状況を表現する力がある人なのだなあと感心し、バイタリティのある生き方をしている人なのだなあと、羨ましく、イギリスに対する考え方に親近感も覚える。さらには、この本を通して自分との対話をさせてもらっているような気がしてくる本だ。
あと、ここのところ、この間本屋さんで買った、ちょっとマニアックなケンブリッジとロンドンのガイドブックを舐めるように読んでいる。
地図好きな私。さらにそこに歴史を加えて読み進んでいくと、とても面白い。
家に戻って、洗濯物をしまい、ベランダに出しておいた敷物を家に中に入れると、ポツンポツンと雨が降ってきた。
少し前から、なんとなく、不穏な空気はあった。
空気は湿度で重かったし、暑さは積乱雲を生み出し、雷を起こす種類のものだったから、ああ、来るなあとはわかっていた。
急に外が真っ白く見えるくらいの雨が、バタバタと降ってきて、スッキリするくらい気持ちよかった。
雨が止むと、空気がひんやりしていた。遠くの空から雷鳴が響いた。