私の住むLinda Vistaというエリアには、地元民が誇る、とても美味しいタイレストランがある。その名はSAB~EーLEE.

10年ほど前は、とても小さなリカーストアの隣のあまり治安が良いとも言えない雰囲気の店舗だったのが、美味しいと評判を呼び、あまりこちらではないことなのだけれど、レストランの前に行列ができるような人気店になり、そのうち向かいのショッピングセンターに大きめの綺麗な店を構えたのだった。

 

イギリス人は、辛いものが苦手なようで、インド料理も甘いものが多いし、ポルトガルからきた人気のピリピリチキン。或いはペリペリチキンも、本来ならば辛いはずなのにちっとも辛くない。

だから、本格的なタイ料理にも出会えずにいて、イギリスにいる間は、ああ、美味しいタイ料理が食べたいなあと何度も思った。

 

今日は、友達と4人。

アペタイザー。サラダ2種類。カレー。もち米。そしてデザートを注文して、みんなで分け合って食べた。

 

アペタイザーは、ポークリブの揚げたもの。これが予期せずして、素晴らしく美味しかった。パリッとカラッと揚がったポークリブは、香りが高くて、そこに甘辛いソースをちょっとだけかけると、表面がちょっとパチパチっと音をさせる。

そして、サラダは、ソムタム。青いパパイヤのサラダ。

ナムソッド。これは、ひき肉や豚の皮が入っているサラダ。

これらのサラダを、もち米と一緒に食べる。

サラダは、辛いし、塩味も効いているので、ご飯と食べるとちょうどいい。

そして、グリーンカレー。

ここの店のグリーンカレーは、何が入っているのかよくわからないけれど

野菜の味が染みているような、複雑で深みのある味がする。

友達は、まだ若くて、みんな独身なので、最近のデートの相手の話なんかを聞き出しながら食事をした。

屈託なく、いろんな人と会ったり、デートしたり、楽しそう。

 

デザートは、マンゴーともち米のココナツミルクがけ。

これは、私の大好物!!!

 

 

本当は、もち米が長方形の形に固めてある方が好き。

それを餅のように食べながら、練乳のようなココナツミルクとマンゴーと一緒に食べるのは至福の味なのだ。

 

ヨーロッパのスイーツも美味しいけれど、米文化の私たちは、こういうもちもちしたデザートがあるのがいい。

粉文化と米文化って、こういう違いがあるなあと思うのだけれど、米文化の方が、食べ物の食感を楽しむ傾向が強い気がする。

パリパリ、サクサク、フワフワ、に加えて、シャキシャキ、もっちり、プリプリ、ツルツル。などが加わる。辛味、酸味、そしてフレッシュハーブの味覚もあるから、一度、その味を知ってしまうと、西洋の料理の味覚や食感を妙に単調に感じてしまう。

 

昨日、二回目のコロナのワクチンを受けたので、今日はいつ悪寒が来るかな。熱っぽくなるかな。と身構えていたのだけれど、なんか平気みたいだ。

予定を入れていなかったので、朝はゆっくり寝てたし、昼寝もしたので、もしかしたら眠気というのはあるのかもしれないけれど、それがワクチンのせいなのか、私の怠惰のせいなのか、、、わからない。

 

日暮れの後、満月に近い明るい月が東の空に昇った。

久しぶりに夜の散歩に出ることにした。

犬は、嬉しそうに、良い子の微笑みを浮かべ私を見上げる。

 

こんなに、遅くなったから、もう今日は行かないのかと思ってた、、、

でも、もしかして、散歩???

あはっ。やっぱり?

(本当はこの中間に爪でバチバチ音をさせて、走り回って、ぴょんぴょん飛び跳ねて、興奮していたのだけれど、そうしているうちは首輪と散歩紐をつけてもらえないと気づいて

落ち着きを装う犬)

期待が表情に表れている。

犬って、笑顔を作れるんだなあと、思う。

 

土曜日だから、近所の家ではガラージや前庭にテーブルや椅子を出して、親戚や友達とパーティーをしているところがちらほら。

小さな子供たちが走り回り、音楽が流れ、ご馳走が並び、男同士、立ちながらビールを飲んだりしている。

 

私は、犬と通りの突き当たりまで歩いて、ハイウェイを見下ろして、月を見上げて、家に帰った。