お互いにあまりよく知らない間柄だけれど、なんだか気が合いそうな人っていないだろうか。
そんな人と、今日の午後、バルボアパークで会って一緒に散歩をしましょうということになった。
数日前は28度まで気温が上がり、すっかり夏になったようだったのに、今日は朝から小雨がぱらついて、少し肌寒いくらい。
彼女はダウンタウンに住んでいて、バルボアパークはすぐ近くなのだけれど、あまり来たことがないという。なので、わあ、ここ素敵!とか、へえ、こんなところ知らなかったなどと、とても新鮮な反応で、私を得意な気持ちにさせてくれるのだった。
沢山の花が咲いていて、いい香りがして、バルボアパークは相変わらず美しく、散歩は気持ちがよかった。
ホットヨガをやっていることや、イギリスに住んでいたことがあるなど、共通点がある上に、なんだか、話のリズムが合うというか、一緒にいることがとても自然に感じられる人だった。
ミンゲイミュージアム(民藝ミュージアム)裏手のスパニッシュガーデンには、今まで見たことがあったのかもしれないけれど、初めて気がついた、綺麗なピンクの花が木に咲いていた。
「トランペットみたいな形の花!可愛い!」と興味津々の彼女。
私のアプリで調べてみたら、ピンクトランペットツリーというらしい。
へえ!やっぱりトランペットって名前がついてる!と喜ぶ。
そのあと、スパニッシュビレッジでお店を覗き、サンディエゴ動物園の前を通り過ぎて、住宅街の中からトレイルに入った。
ここにも、見た事のない植物がたくさん。
炒り卵みたいな黄色い花がかわいい。
あ、このマメ科みたいなの、なんだろうね。とか言いながらアプリで調べると
これは、センナだそうだ。
あの便秘にきく、薬のセンナだ。
それから、こんな植物も発見した。
これは、なんとタバコの木。
この葉っぱがタバコの葉ということらしい。
最近、ハイキングや散歩中にこのアプリを大活用しており、なんだか少し賢くなったような気がする。
1時間半くらい、話をしながら散歩をしていた。
なんだか、まだ話し足りなくて、少し名残惜しいと思いながら、別れた。
でも、名残惜しいくらいのがいい。
すごくいい時間を一緒に過ごして、さっぱり別れるのも悪くない。
また、きっと会って、もっともっと話をしようね。と約束した。
別れて、停めておいた車に向かうと坂の上からサンディエゴベイが見下ろせた。
頭上をリンドバーグフィールドに着陸する飛行機が、もう車輪を出した状態で通り過ぎてゆく。
薄曇りのサンディエゴも、それはそれで、優しい、いい景色だなと思った。