働いて他人から始めてお金を貰ったのは、いつだったか?
小学三年生の時だったと記憶する。百円玉数枚を手にした時の
喜び今だ忘れない。
家の近くのうどん屋さんで皿洗いを手伝っていた。
皿洗いなら厨房の奥の洗い場で人に見られないから良かった。
だが夕食時店が混んでくると、必ず店主の幼い子どもが泣き出す。
いつのまにか、その息子は私がおんぶする事に。
皿洗いはしなくていいから、泣き止まない息子をおんぶして外であやして、という事だ。
10歳にもならない私はおんぶして大きなねんねこのまま外へ出るのが恥ずかしかった。
嫌と言えない。そんなことしたく無い。皿洗いしておこずかいくれるって言ったでしょう!
子守とは言わなかったでしょう!
と言えない私が歯がゆかった。
子どもだったけど、もう心のどこかで、貧乏人がお金を稼ぐといことは
雇い主の命令に文句言わずに従う事なのだ。という思想があった。