1964年5月13日に死んだ私の父。
またやって来た。今日は父の命日。
彼が私の父親だという記録はない。
私と母の記憶のなかだけの私の父。
母と私が死ねば、その記憶も無くなる。

ここに残そう。

私の父親は、
全羅南道出身の金士権。
母親については、
私は、嫡出で無い子として
戸籍に登録してある。

速いものだ。
父が死んでから
51年も過ぎた。