歌手藤圭子。
死亡が伝えられた直後
私は私の思いを綴った。
http://blog.goo.ne.jp/catpeanuts/e/da3f7f9d117900816a576a1dcb733401

その後、この本が出版された。

1979年沢木耕太郎は都内で彼女と対話した。
しかし出版しなかった。
そして、今夏の彼女の死。
急遽同インタビューが出版された。

歌手藤圭子のイメージと
本人は別人だった。
本書は二人の会話だけ。
読み出し始めた直後から
私は、彼女が、本人が、
すぐ好きになった。
自分に正直、人にも正直、
自分にも、自分以外の人にも
嘘がつけない、性格。

芸能界で仕事を続けるのは
大変だったと思う。

「何を考えながら歌ってたのかな?」
沢木が質問する。
「何も。」「ただ歌ってた。」
と彼女は答える。
「何も考えずに、何も思わずに?」
沢木は念を押す。

恨み節とか、怨みの歌とか
彼女の歌った演歌にはイメージが
あり、彼女も暗いイメージで覆われた。

当人はただ無心で歌っていた。
と、訴える。

あの頃こんなインタビュー集が
出版されていたら、
きっと私は彼女が好きになり、
彼女の歌う歌にも
もっと興味をもっただろう。

何故、
34年後彼女は自死を?
信じられない。
こんなに聡明で、
正直で好奇心旺盛の人が。
一生懸命人生を生きたい
(少なくとも1979年当時には)
と思っていた人が。