
1日中暗い日。
小雨が降ったりやんだり。
冷たい雨の日。
こんな日。
私はいつも思い出す。
幼稚園の頃だと思う。
病院に向かっていた。
一人だったか、
誰かと一緒だった、
記憶は定かでない。
道すがら、オシッコに
行きたくなった。
すごーく、行きたくなった。
我慢できない。
歩きながら、
マタマを押さえた。
泣きたくなった。
でもそれ以外にも泣きたくなる
理由があったのだ。
でも今はその理由が思い出せない。
その記憶、「不安」の感情が
いつも伴う。
お母ちゃんがいなくなってしまう
という不安。
この「不安」は私の性格形成に
影響している。
もうだめ。
オシッコ、むっちゃう。
でも我慢しなきゃ。
やっと病院が見えた。
畑の向こうに。
小雨にけむる畑の向こう側で、
お母ちゃんが手を振っている。
私に向かって。
「お母ちゃーん!!」
私は、叫び、泣いた。
涙がぽろぽろと、冷たくて、
赤くなっている頬を流れた。
同時に、
私のモモ、温かい感触。
モモ内側を温水が流れた。
オシッコむちゃった。
お母ちゃんの顔を見て、
安心して、
緊張が切れてしまった。
あの記憶と感情
今日みたいな日
必ず蘇る。