高校3年生。
好きな男性に振られた。
それだけではない。
痩せたいという理由。

オードリーヘップバーンのように、
か細くて、
ボーイッシュになりたかった。

小学校高学年。
大人の男性の目が
気になり始めた。
知らない男が
じろじろ見る。
私の体をなめるように。
バス停で一人立ってると
私の前に車が止まる。
見ず知らずの男が
家まで送っていく。
という。
映画館の席、
電車の席、
知らない男が隣に座る。

私は平均体格より
やや大きかった。
顔は確かに
大人っぽかった。

とにかく外に出れば
男らにいつも見られるている
ような。
妄想的恐怖がつきまとった。
道を歩いていて、
電車の中で、
男の視界に入るのが
嫌だった。怖かった。

外国映画の雑誌
当時日本では女優を
セクシーVSキュート
的な分け方をしていた。
マリリン・モンローVSオードリー・ヘップバーン
私は勿論モンローも好きだった。
でも自分自身の理想は
絶対ヘップバーンだった。
性的なにおいのしない
オードリーに憧れた。
男が性的な対象にしない
私の理想の女性像。

私は体格の割には、
胸が非常に小さい。
ヒップは逆に大きい。
定時制に通学していた時期。
「お尻、大きいんだね。」
当時はやりだした
ジーンズをはいた私をみて
職場の先輩が何気なく言った。
私はその言葉に傷ついた。
彼女は褒め言葉
セクシーとでも
言いたかったのだろう。
それがもっと私を傷つける
のを知らずに。

オードリーように痩せたい。
体重を減らさなくちゃ。
強迫観念が私の心に宿っていった。