話を1980年サンフランシスコに戻して。

Birkenstockを売っているショップの販売員ラリーと
一晩で親しくなった私。
女の一人旅はこうも大胆にしてしまうのか。
後から考えなくとも、怖い話だ。
私は単にラッキーだったのか、
私に男性を見る目があったのか。

翌日ラリーは私を伴って大学へ行った。
彼は、来期からこの大学に通う予定だった。
カフェテリアの提示板でルームシェア
募集の情報をみつけた。
彼はそこへ電話を入れた。
即、部屋を見に行く事になった。
当日だったか、翌日以後だったか、
今は思い出せない。

Florida St. と20th St.が交差する角。
そのタウンハウスあった。
サンフランシスコのダウンタウンから
バスで20分くらい。
ラリーの部屋探しに私は同行した。
ルームシェアの募集は、そのタウンハウスの
2階部分。3ベッドルームの家。

階下の入り口
白いドアが開いた。
そこには、
眼鏡をかけた、
無精髭、
ぼさぼざの髪、
よれよれのTシャツを
着た痩身の男性が立っていた。

ラリーと握手した。
私とも握手したかな・・・
彼の名前はフィル。
彼が代表してこの物件を
賃貸していた。

挨拶後、
フィルに続いて、ラリーと私は、
階段を登り、2階へ。

このドアが、
運命のドアだった。とは、
その瞬間、知る術などなかった。