
孤独な私がいつも見つめていた山
毒母という言葉が最近出回っている。
こんな単純な言葉で、母親と娘の関係を表現(印象づけても)していいのか。
母親を思う私の感情はこの言葉では、何か足りない。
50年近く母に振り回されてきた私の人生。
8歳から19歳まではとにかく母を求めた。
しかし、母は男を求め、私が求める方法では応じてくれなかった。
やがて、母は結婚をし、新しい家族ができた。
私も20歳前後、それなりに「母離れ」していった。
それ以後、違う要因で母の存在が私を苦しめる。
貧困、借金、家庭内暴力、病気。
私は当然のごとく母と会わないようにした。
母は今になって私を求めている。
物理的な援助もさることながら、私と心のつながりが欲しいのだ。
いや、私に頼りたいのだ。
母の気持ち解る過ぎる程、わかる。
私は素直に、「ハイ、そうですか、
じゃ、会いましょう。」とはいかない。
彼女の後ろには、私の嫌いな義父が、そして、3人の弟が。
皆問題を起こしている。または、起こしそう。なのだ。
私にとって、私の幸せを壊すモンスターのような存在。
とは言っても、母が幸せになってくれないと、私の幸せは完璧ではない。
貧困、ネグレクト、暴力 孤独。私の子ども時代は、暗黒だった。
その結果、大人になってもちゃんと機能しない人間になってしまった。
対人関係がうまく作れない。自分が好きになれないのだから、他人を好きにもなれない。
悲観的な考えが私を独占した。
24歳の時パートナーと巡り逢い、結婚した。はじめの10年間、私は彼の愛情が信用できなかった。
彼も嫌な思いをたくさん経験しただろう。「赤ちゃん還り」に近い行動もとった。
怒りのコントロールがうまくできなかった。
母親になる欲望は芽生えなかった。彼と私は子どもなしの人生を選択した。