本日はバレンタインデーで、ご紹介いたしますのはRlc.Bill Livingston'Maui Bouquet'です。
カトレヤ交配種を長年栽培されている方でもこの名前をご存じの方はほとんどいらっしゃらないと
おもいます。
Bill はWilliam の短縮系ですのでWilliam Livingston ということになります。
親はC.Naomi Kerns と Rlc.George King です。
おそらく親はRlc.Naomi Kerns'Orange Glow' と Rlc.George King'Serendipity' でしょう。
本品種は1975年にRlc.George King を登録いたしましたG.A.King により1985年に登録されました。
Rlc.George King 'Serendipity' が1975年にAOSでAMを受賞したときの出品者が William Livingston つまり Bill Livingstonでした。
'Serendipity' は米国本土のカリフォルニア州オークランドのAOSのジャッジングセンターで受賞
しましたので G.A.King と Bill Livingston の関係から考えますとこの’Maui Bouquet' という
個体は実生苗がハワイに渡りマウイ島の現地で選抜されたものと想像いたします。
色彩はソフトで非常に微妙な色合いとなっておりまして i-phone や 私のミラーレスのカメラでは
なかなか再現がむずかしい色でした。なんとか補正に時間をかけてみましたがモニター独特の
色もあり再現は無理かなー、でした。
実物をご覧にならないとこの色の良さはお解りにならないとはおもいます。
ペタルは黄色地にピンクがかかります。セパルは黄色地にややオレンジがかかります。
リップは黄色地にえんじの点線の条となり喉奥はえんじです。
とにかく今まで見たことのない配色です。実物をご覧になった方だけが好きか嫌いか好みの
わかれる花でしょう。
私のカトレヤの交配目的の一つに今までの色彩カテゴリーにとらわれない色を持つカトレヤを
作りたいというものがあります。 早速、交配親として使いました。
画像はやや暗くなっております。