いつのまにか初冬となりましたが雨の日が多かったり暖かったり寒かったりで体がついていけません。
その天候の不安定さがカトレヤの生育にも影響があるのか、例年よりもサイズが小さかったり
花形が悪かったりするのは私の温室だけではないと考えております。
本日ご紹介いたしますのは過去にもこのブログでご紹介したことがあります黄色コンカラー（一色）
のRlc.Jimmy Cook’Golden Annniversary'です。親はRlc.Frank Gilmore と Rlc.George King です。
このRlc.Jimmy Cook は米国のCarter and Holmes （カーターアンドホームス）が1998年に登録
いたしました。 ’Golden Annniverasry' は私が1995年にC&Hから輸入した実生苗から選抜いたしました。花型も素晴らしいですが、リップの筒（トランペットとも呼びます）も長く、１枚葉系のカトレヤとしてはかなり花質の高い個体だと思います。タイを主として作出された柱頭（コラム）の露出するオープンリップというリップを持った花は２枚葉系のカトレヤなら構わないと思いますが１枚葉系のカトレヤでは、やはり欠点と考えておりまして、交配育種家の一人としましてはオープンリップのカトレヤはなるべく作らないようにしております。兄弟株の’Full Moon' はAJOSのHCC入賞花です。
今回’Golden Annniverasry' は５号鉢で扇状に３輪開花しまして花径が１４ｃｍとなりました。
今まで栽培して最高の状態ではないかと思います。 画像は開花して２から３日後に撮影いたしましたが、次第に濃色となりほぼ山吹色になります。さらに素晴らしいのは強いシトラス系の芳香がいたします。AOSに投稿いたしましたが、１万もの良いねマークをいただきまして私もびっくりいたしました。
