本日ご紹介いたしますのは私が2018年の2月にRHSより登録承認されましたRlc.Paradise Dancer
の選抜個体です。
親はRlc.Izumi Dream の藤井洋蘭園選抜無名個体 と Rlc.Elegant Dancer'Rouge' です。
画像は先日撮影いたしました初花です。 NS=16cmで今後はさらに花径はさらに大きくなるでしょう。
リップがたいへん綺麗でペタルの弁先にペンシルストライプが入ります。
親を少し遡りましょう。
○Rlc.Izumi Dream = C.Horace X Rlc.Dream Paradise
Rlc.Dream Paradise = Rlc.Don De Michaels X C.Stephen Oliver Fouraker
○Rlc.Elegant Dancer = Don De Machaels X Rlc.Dark Eyes
Rlc.Don De Michaels = Rlc.Fleur de Lys X Rlc.Oakland
Rlc.Eleant Dancer はルーベンス系品種のC.Helen Wilmer の孫になりますのでRlc.Paradise Dancerはルーベンス系品種になります。
Rlc.Don De Machaels のバックグラウンドにはスプラッシュやフレアーの祖である C.Intermedia v. acquinii が存在いたしません。ただしフレアーをペタルに発現するC.Lustre が見つかります。
私は意図的に双方の親にRlc.Don De Michaels が含まれるように交配しました。
C.Intermedia v. acquinii がバックグラウンドに存在しない交配からどの程度スプラッシュやフレアーが生まれるかも興味がありました。
さらにリップの綺麗なセミアルバのC.S.O.F.とリップに大きな黄目の入るRlc.Dark Eyesが Rlc.Paradise Dancerには存在しますので兄弟株もリップの綺麗な個体がほとんどでした。ただし、これまで咲いた兄弟株はリップは綺麗でしたが花径が十分ででなくペタルの大きさや形が不十分でした。
スプラッシュやフレアーの発現は親から考えますとそれほど重要視はしておらずこの’Ovation'と名付けた個体のようにペタルの弁先にペンシルストライプの入る程度で充分だと考えております。
先週後半に開花し個体名をつけましたので最新の個体かも知れません。