今回はRlc.Fortunate Power’Paradise Girl'をご紹介いたします。
この登録品種を、日本で栽培している方はまずいないとおもいますが、アメリカでは選抜個体がございます。
本品種は、米国の元プロ・フィギュアスケート・コーチであった故ジェリー レーフィールド氏( Jerry Rehfield)の交配で、氏の許可を頂戴して1999年の3月3日にRHSより登録が承認されたものです。
良花の咲く確率は良いほうではありませんでした。2株セミ・イエローの株を選抜いたしましたが、枯れてしまい選抜個体は2株しか残っておりません。
親は、Pot.Fortune Teller'Golden Morocco' とBlc.Goldenzelle’Orbit Orange'です。
○Rlc.(Pot.)Fortune Teller=Rlc.(Blc.)Xanthette X Rlc.(Slc.)Tropic Flare
Stewart社の作出登録品種で、黄色から黄緑色の親として有名なXanthetteとソフロ系の花と交配 は思いもよりません。
○Rlc.(Blc.)Goldenzell=Fortune x C.Horace
パフィオの育種家として有名だった故John Hanesが作出した有名品種ですが、カリフォルニア州
にかつてありましたStwart社はリメイクを作り、親として使われましたのはForune’Golden Throne'
とC.Horace’Maxima' です。
この’Pradise Girl’はペタルとセパルの淡いオレンジにうっすらとややピンクがかかる微妙な色彩です。
この’Pradise Girl’はペタルとセパルの淡いオレンジにうっすらとややピンクがかかる微妙な色彩です。
加えて、リップの紅赤のエッジングに綺麗な黄目を特徴としています。たいへん綺麗な花で形も抜群に
良い形をしております。
最近、私はこのような微妙な色彩の花が大変好きになりまして、この色彩を発展させたいという思いにかられました。すでにこのような色彩を3~4品種・個体を選抜しており、来年は一気に交配をする予定でおります。
さてこの個体は、故ジェリー レーフィールド氏のフラスコを譲り受けた氏の友人の故ドン ハーマン氏から、私がさらに譲り受けたフラスコ苗からの選抜個体です。
最近、私はこのような微妙な色彩の花が大変好きになりまして、この色彩を発展させたいという思いにかられました。すでにこのような色彩を3~4品種・個体を選抜しており、来年は一気に交配をする予定でおります。
さてこの個体は、故ジェリー レーフィールド氏のフラスコを譲り受けた氏の友人の故ドン ハーマン氏から、私がさらに譲り受けたフラスコ苗からの選抜個体です。
1999年の「世界らん展日本大賞」の開かれました翌日にドンが自宅に遊びにきました。
「世界らん展」の審査委員長だったドンに、親の一方がFortuneTeller=予言者なので「Fortunate Power と名付けたい。」と少しふざけた気持ちで言うと、ドンは大笑いしながら一言「good!」。さっそくRHSに登録依頼しました。
(温室の開花状況)
日曜日の23日現在72株の開花している株がありました。
今まで温室にあまり無かったオレンジ系、赤系も咲くようになりましてだいぶ賑やかになりました。通常2月に咲く花も現在咲いてしまって、いったいどうなっているのでしょうね。