君のために背伸びした・・

いつもより明るめの薔薇色のルージュを選んだ

いつもより
もうちょっと・・

ううん・・いっぱいお洒落した

小花柄のワンピース

慣れないヒールのパンプスには
リボンがついていて・・

ちょっと照れくさい

急いで君の背中を追ったら

足が痛くって・・・
でも痛いって言えなくって
そんなの本物じゃないのに

それでも君に会えた事が嬉しくって
笑顔の私。

君の背中を追いかける事が
愛情だって思ってたあの日・・あの頃


でもね・・

ある日ね

気がついたの

いつも君の背中ばかり見てたから
目を閉じても君の笑顔は思い出せなくて

君の後姿ばかり

そんなの本物じゃないって・・


だから今の私には明るい薔薇色のルージュも
小花柄のワンピースも
足にあわないパンプスも必要ないって事

いつもどおりの
私を受け止めて
大切に思ってくれる人が居るから・・
きっと居るから

もう背伸びはしないで
あるがままで・・
自然で・・
居たいって思う心が今ここにあるから・・


心の詩