キミのいた景色を




ふと




心に想うよ・・




桜の淡い色




無邪気に花びらを集めたキミ




振り向いて微笑んだ




その笑顔・・




緑のトンネル




囁くように吹く風が




キミの長い髪とスカートの裾を揺らす・・




川辺で飛ぶ鳥を数えたね




大きく深呼吸したあの日・・




あの窓から一緒に見た夕焼け




ゆるりと浮かぶ雲




その瞬間時が止まって




二人の心を重ねてみたよね






季節の足跡を探しながら




どの位の時を共に過したのだろう?







キミはどうしていますか?




笑顔で居ますか?




辛くはないですか?




ソラを見ていますか?




もう直ぐ




キミと見た桜の季節がやって来ます。




キミが




元気なら




笑顔なら




もう心重ねる事は無くても




僕は歩いていける




キミのいた景色を心で辿りながら・・





心の詩