またひとつ、扉が開かれました・・・・


埼玉県動物指導センターからの引取りが始まります

 ご報告が遅れましたが、9月25日付で埼玉県動物指導センターの譲渡先団体として登録通知書をいただき、今後、収容犬猫の引取りが出来ることになりました。


 7月18日、センター見学 へ行った際に、私たちの願いを強くお話をさせていただきました。

 どうか私たちに、命を繋ぐお手伝いをさせて欲しい、センターの譲渡事業発展のために出来ることをさせていただきたいと・・・・。 質疑応答含め、1時間ほどのミーティングのお時間をいただきました。

 今まで、埼玉県動物指導センター では、一般の県民の方への譲渡事業は行っていましたが、再譲渡を目的としているボランティア(団体・個人)への譲渡は行っていませんでした。

 

 当会の活動に関わる資料等を提出し、その後、センターとしての検討、そしてやっと前向きなお返事をいただいたのが8月中旬。

 9月11日に私とスタッフ4名で、センターの譲渡講習会に参加。

 一般の子犬の譲渡希望者の方に混じって、講習会を受けさせていただきました。

 申請にあたっては、埼玉支部を発足し、埼玉県在住スタッフの一時飼養家庭訪問も順次、始まりました。

 そしてやっと、閉ざされていた扉が開かれることになりました。


 私たちに出来ることは、本当に微力なことです。

 処分に送られる犬猫たちのほんの一握りしか引取ることしか出来ないでしょう。

 でも、そのチャンスを与えてくださったセンターに、感謝の気持ちでいます。

 一足飛びには進んでいかないと思いますが、これから一人でも多くの団体・個人のボランティアの方がセンターの譲渡事業に参画してくださり、1匹でも多くの子の命が繋がり、県民の方の動物愛護の意識が高まっていくことを願っています。

 

 東京・千葉・埼玉のセンターからの引取りを今後、並行して進めることになります。

 私たちのような何のバックボーンも持たない小さな団体が、どこまでのことを出来るのか、正直、とても不安に思うこともあります。

 苦しい1年になると思います。

 でもきっと、2年後、3年後・・・ 5年後、10年後には、あの時に頑張って良かった、そう思える時がきっと来ることを信じています。今よりももっと、収容動物の置かれる現状が改善し、そして一人でも多くの方の意識が変わっていくことを信じています。


 処分されても仕方のない命などひとつもない。

 いつもそう思っています。

 どんな状態の子であっても、その子の命をまっとうさせてあげたい、それが私たち人間の責任ではないかと・・・・・ そういう思いで引取りを続けています。

 ボロボロだった子が本来の姿を取り戻し、悲しみに満ちた顔が笑顔に変わる、望むことは、ごく普通の暮らし。朝晩のご飯、外気が気持ち良いお散歩、そして毎日、名前を呼ばれ、愛情に満ちたまなざしを向けられ、優しい手が撫でてくれる。

 そんな普通の暮らしをどんな子にも送って欲しい。

 本当にささやかな願いです。

 この願いが、1匹でも多くの子たちに届きますように・・・・。


 今後の引取り検討や、埼玉支部については、別途、ご報告をいたします。



 ------<補足>-------

 埼玉県では、さいたま市・川越市は独立行政なので、それぞれの市において収容業務を行っている。

 埼玉県動物指導センターが扱う犬猫は、さいたま市・川越市以外の市町村となる。


 ●さいたま市動物ふれあいセンター

   収容動物の団体譲渡を行っており、既にいくつかの団体が登録し、引取りをしている。

   

 ●川越保健所

   譲渡事業は行われておらず、収容動物は埼玉県動物指導センターに移送され、処遇が決まる。