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■ブリーダー放棄犬レスキュー報告
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埼玉県入間郡のブリーダー崩壊現場からの緊急レスキューがあり、現場に残っていた60数頭の犬の中から、当会で6頭の犬を引き取りました。
それぞれ医療措置にかけ、一時預かり先&里親さんを募集しますので、皆様、どうぞよろしくお願い致します。
このブリーダー崩壊現場については、当会の元保護犬・コーギー♀あくびちゃんの一時預かりママさんだったIさん方からのご連絡をいただき、4月20日(金)に知るところとなりました。
Iさんは、ブリーダー崩壊→今月末までに全頭処分との話を聞き、なんとかならないものか・・・と各方面に協力願いを呼びかけ、浦和ペット里親会様がご協力してくださることになったとのことで、犬たちのレスキューと並行して、ブリーダーへの全頭飼育放棄&飼養現場の1ヶ月使用延長を求め、動き始めておられました。
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※繁殖場の犬たちの写真が公開されています。
当会は、Iさんからのレスキュー要請ということで、今回の引取りになりましたが、一番最初にレスキューの矢面に立ってくださった浦和ペット里親会様にも引取協力団体として現場に立入らせていただくことを事前にご了承いただきましたので、22日(日)午後、スタッフのpruuさん&ナツママさんとともに、現場に向かいました。
当会は小さな団体で一時保護施設もありません。
センターからの引取りを活動の軸としているため、多頭の引取りは難しい状況でした。
しかし、ブリーダー崩壊現場の繁殖場は、結果として、この先1ヶ月の使用延長が認められず、今月末までに全頭を出さないといけない切迫した状況とお聞きしましたので、当初1~2頭の引取予定だったのですが、6頭の引取りを決めました。
現在、60数頭のうち、一時預かり先が見つかった犬が浦和ペット里親会様で16匹、他の協力団体経由で20匹ということで、22日の時点で、合計36頭の行き先は見つかったようです。
当会が6頭+Iさんが1頭引取りしましたので、残りは、20頭ほどと思われます。
ただし、コッカー・キャバリアなどの大きいサイズで、疥癬の酷い子は、まだ行き先が決まっていない子が多いそうです。
●現場の写真(一部) ←クリック ※pruuさん撮影
現場は既に、ボランティアさんたちの手によって掃除されており、想像するような酷い状態ではなかったが、ボランティアさんの手が入るまでは、糞尿が山積みになっていた。
また犬たちも、だいぶカットされた子もいて、一度はシャンプーしてもらったという子も半数はいただろうか。
当会のスタンスといたしましては、通常の活動の一環として、今回の引取りを行いましたので、この6頭のレスキューについて、特別に会として支援を募ることは致しません。
当会でセンター引取りの子と同じように、医療措置を行い、一時預かり家庭を探し、里親募集していきます
皆様、センターからの引取犬に加え、このレスキューの子たちも、どうぞよろしくお願い致します。
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■ブリーダー飼育現場からのレスキュー犬
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①ポメラニアン♀クリーム 9歳 体重2.9キロ
現場のボランティアさんが、シャンプー&カットしてくださいました。
② ポメラニアン♀茶 9歳 体重2.4キロ
歯が半分もありません。
③ポメラニアン♀うす茶 9歳 体重2.2キロ
ガリガリに痩せています。酷い毛玉でした。
※4/23追記
朝から食欲減退し、血液検査をしてもらったところ、肝臓関連の数値がとても悪く、急性肝炎の疑いが。
黄疸も出ているとのこと。
エコー検査では、胆嚢に胆汁が粘土状に詰まったような状態になっており、この胆嚢が原因なのか・・・・。
今日から、24時間の点滴と抗生剤投与の治療。
④シーズー♀白茶 6歳 体重4.4キロ
右目は過去の犬同士のケンカで負傷したそうで、既に、小眼球症になっており、視力はありません。
⑥パピヨン♀白茶 9歳 体重1.7キロ
①~⑥、すべて健康チェック済。レボリューション塗布済。
全頭・フィラリア抗原検査(-)、心雑音なし
全頭・疥癬は認められず。
今後、順次、体調をみながら、避妊去勢・ワクチン等の医療措置を行っていきます
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当会はセンター収容犬猫たちを引取り、命を繋ぐことを活動の主旨としているので、今まで、このような現場の情報をネット上で見たり、人づてに聞いたりしても、息を呑んでただ見守るしかなかった。
でも今回はなぜか、現場に足が向いてしまった・・・。
現場に行けば、あの子もこの子も今すぐにでも連れて帰って、1日でも早く、適切な医療措置を施してあげたいと思ってしまう。
しかし、ひどい疥癬にかかっている子も多く、保護場所を確保しなければ、一時預かり先に移動するまでの処置も出来ない。
結果、預かり先のことも考え、動物病院の入院預かりの空きを確認し、小さな子たちの中から、この子、あの子と選ぶほかなかったが、気がつけば6頭になっていた。
シーズーは当会でも引取りが多い犬種なので、どうしても気になる。
シーズーは4頭いたが、ずっと丸まって動かなかった片目の男の子と女の子を、ポメラニアンは、年齢が9歳の子で目についた子を3頭、パピヨンの女の子は、9歳とは思えないくらい状態が良くなかったので決めた。
酷い疥癬のコッカーやキャバリア、柴たち。ごめんね。
早く適切な治療を受けられて、健康を取り戻せますように・・・・。
現場に同行してくれたpruuさん&ナツママさん、ありがとうございました。
預かり犬がいる中、一時保護も快諾いただき申し訳ありません。