ハービー 抗がん剤治療 1回目 その1

 今日から抗がん剤治療のスタート。

 抗がん剤注射の前に、血液検査


 ハービー   顎の下の膨らみはリンパ節が腫れて浮腫が出ているため


 カラーをつける前に大騒ぎ、自分で口の中を噛んで切ってしまって、口内から多少の出血あり。

 前回同様に興奮状態。


 

 血液検査結果は、白血球数が20100と上がっているが、問題はその数値ではなく中身。

 白血球は、顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)、リンパ球、単球(マクロファージ)から成るが、通常、リンパ球は全体の25%ほど。白血球のほとんどが、若いリンパ芽球であるとのことで、血液全体の半分が、がん細胞に侵されているらしい。

 

 抗がん剤注射の前に、言われたこと。


 目標は6ヶ月です

 

 私はネットでリンパ腫と戦ってきた犬たちの記録を拾い読みして、漠然と、治療がうまくいけば、1年、2年という可能性もあるのでは?と期待もあったが、院長の説明では、すでに、ステージ5という状態で、際立った臨床症状は無いものの、血液中を、がん細胞がめぐっているとのことであった。


 生存目標が6ヶ月・・・・。


 当会の今年のチャリティカレンダー6月は、ハービーの写真。

 6月には、あの可愛い笑顔が見られるだろうか。

 気丈にならないといけないのは私。

 

 ●抗がん剤注射

 血液検査が出るまでの待ち時間の間に、ずいぶん落ち着いたので、注射はスムーズに終わった。

 右前足に留置針を入れて、薬剤をゆっくり注入していく。

 緊張のためか、ハービーは動けない様子。

 抗がん剤が皮膚に漏れてしまうと、皮膚が壊死してしまうことがあるそうで、慎重に行う。


 ハービー

 

 抗がん剤には、いくつか種類があり、ハービーの場合は、4種類の抗がん剤を使うとのこと。

 今日は、オンコビン(ビンクリスチン(VCR)を静脈注射。

 通常量の80%くらいからのスタート。



記録として

●血液検査結果

            07/1/23   06/12/3
--------------------------------------------
白血球         20100     7100
赤血球           790      609
ヘマトクリット        40       42
ヘモグロビン        13.8     13.3
総蛋白            6.0      5.2
尿素窒素         13.0     11.0
クレアチニン 0.9 0.7
ALP 195 73
ALT(GPT) 106 80
Na 142 -
K 4.5 -
Cl 106 -


●抗がん剤治療 1回目 その1
 ・オンコビン 0.19mg


○オンコビン・薬効

細胞の増殖を抑えて、腫瘍の発育を抑える。細胞分裂を妨げることで細胞を死滅させる。
紡錘体を形成している微小管のチュブリンに結合することにより,細胞周期を分裂中期で停止させる。
(1)白血病(急性白血病,慢性白血病の急性転化時を含む)
(2)悪性リンパ腫(細網肉腫,リンパ肉腫,ホジキン病)
(3)小児腫瘍(神経芽腫,ウイルムス腫瘍,横紋筋肉腫,睾丸胎児性がん,血管肉腫等)


●内服薬(1週間)
 ・プレトニゾン(ステロイド) 5mg×2錠 1日1回 朝
 ・バクタ(抗生剤) 1/4錠 1日2回 朝晩


●体重 6.1キロ(カラー装着時)