Merry Christmas!
クリスマス・イヴに願いを込めて、お披露目の子が・・・・
実は1匹、隠し子がおりました(最後の隠し子です(汗。
9月28日、センターから引取ったMダックス♂。
この日は、未公表だった彼の他に4匹の引取りがあり、慌しい1日だった。
(ヨーキー♂ブルース、ヨーキーMIX♂チャー、Mダックス♂アレックス、Mダックス♂かん太)
未公表にしたのは私の独断だが、色々大きな問題を抱えていたからである。
飼主の処分持込犬であったが、腹部に腫瘍とも見えるような巨大なヘルニアを抱えていた。
引取り後、病院に預けることになったが、翌日から下痢(下血)・嘔吐があり、血液検査の結果、アジソン病(副腎皮質機能低下症)の疑いが・・・。
アジソン病(副腎皮質機能低下症)を調べてみると、一生涯の投薬が必要であり、薬の量も定期的に検査してコントロールしないといけない。何より、薬が高い。この子の体重だと、最低でも月4~5万はかかりそうだとのこと。
治療が継続できずに、安楽死を選ぶ飼主さんもあるとのことだった。
腹部に、今にもはじけそうな巨大なヘルニアを抱え、その上にアジソン病だとすれば、ヘルニアの手術も出来ないかも知れないし、ずっとこの子をこの状態で保護していくことが難しいかも知れない。
最悪、安楽死も考えないといけないのかも・・・・ 色々な思いが交差した。
とにかく、治療の方向が見えるまで、手元で様子を見ることにして、ずっと病院でお世話になっていた。
検査結果はアジソン病ではなかったが、下痢が続き、血液検査では肝臓の数値が悪い。
このヘルニアをどうするのか・・・という問題があった。
治療を続けることと、ヘルニアの手術の検討。
巨大ヘルニアの内容物は、胃の一部・腸・膀胱まで入り込み、胃は拡張していた。
これだけのものを腹腔に戻して閉じられるのか・・・・
人間のヘルニアの手術にも使われているが医療用のメッシュを使って、大きく開いている腹部の穴を塞ぐ際に、補助をする方向に決まった。
そして、11月12日、やっと手術へ。
開腹してビックリ。
ヘルニアというのは、腹部の筋膜の間から腸が出ている状態をいうが、この子には、腹直筋がなかった。
生まれつきの奇形という言葉があてはまるかどうかわからないが、腹直筋が無い・・・・。
おなかにポッカリ穴があいたような状態である。
閉じようにも閉じられないので、補助的に使用する予定だった医療用メッシュを腹直筋の代わりとして使って、内臓を支えることになった。
メッシュを空いている穴の周りの筋組織に縫い合わせていただいたが、重みで外れる可能性もある。
願わくば、うまく癒着してくれて、安定するといいのだけれど・・・・。
術後、1ヶ月半近くたって、現在のところ、経過良好で安定している。
もし、縫い合わせたメッシュが一部でも外れた場合、再手術になるかも知れないが、4~5ヶ月、このままで安定してくれていれば、このまま、うまくいくかも知れない。
まだまだ経過を見ることが必要だが、とっても元気にしているので、そろそろ、お披露目が大丈夫かと思い、今日の報告になりました。
手術前:腹部に大きなヘルニア 手術後:すっきり収まっている
横から見てもヘルニアの面影は無し
●Mダックス・ロング♂イヴ 7歳 体重6.5キロ
去勢済・5種ワクチン済・フィラリア抗原検査(-)・ヘルニア整復手術済(要・経過観察)
10~15分程度のゆっくりした散歩のみで様子見している。
そして、僕たちからもメリークリスマス!
哀愁?ある男の背中 スマイル ひそかに生息してます マリア
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