ご覧になりましたか?
TBS ナショナルドラマスペシャル 「きみがひかりをくれた」  ←クリックすると番組案内があります
 
 12月4日(月) 21時~の放送だった。
 非行に走ったり家庭に問題を抱えた子どもたちが共同生活を送りながら、再出発を目指す児童自立支援施設。
 そこで暮らすある1人の少女が、動物管理センターで収容されている犬たちに出会う。
 処分される犬を引き取って、一緒に暮らし、躾をして、新しい飼主さんのもとに送り出す。
 人間不信だった犬と少女。1匹と1人の心の成長がドラマになっていた。
 原案は、アメリカ・オレゴン州のドッグシェルターの犬たちを少年院の子供たちが世話やトレーニングをしながら更正していく様を書いたノンフィクション 「ドック・シェルター犬と少年たちの再出発(たびだち)」
 このドラマが作成される前に、製作者サイドから取材を受けた。
 センターから引取った犬たちの様子、心の動き、そういったことをお話した(ちゃむママさん、ありがとうございました)。
 日本でも、こういった心の支援活動に役立つような命の関わりがもっと進めばと思う。
 

NEWS ZERO 「犬1000匹毎日処分の現実…衝撃のガス室をカメラ目撃 知花くららが涙」
 12月5日(火) 22時54分~の報道番組の中で紹介されていた。
 福岡県の動物管理センターが取材を受け、収容される犬たちの現状と、処分方法を公開。
 各都道府県によって、最終処分機に犬猫たちが入る過程(方法)は、若干、差異はあるが、人が犬に触れることなく処分できるように、一部或いは大部分がオートメーション化されている。
 最終処分機に入れられたら、二酸化炭素を注入されて窒息死。
 苦しみながら死んでいく。その時間、15分くらい・・・・。
 (実際にテレビでは処分の過程だけの映像説明で、処分された犬たちや処分中の映像は流れていない)
 この管理センターでは、最終処分機を「ドリームボックス」と呼んでいたが、どんな夢の箱なのか。
 経費削減の問題で、1頭あたりにかかる二酸化炭素の費用は78円とのことだった。
 これを安楽死(注射)にすれば、もっと経費がかかる。
 以前、どこかのサイトで読んだのだが、一酸化炭素の方が早くラクになれるそうだが、人間への安全性を考慮して二酸化炭素を使っているそうだ。

 福岡県の動物管理センターでは、収容期間が3日間しかない。
 狂犬病予防法で、3日という収容期限が決められている。
 それ以上の収容は、各センター(自治体)の判断となる。
 東京都は都の条例で、1週間の収容期限が定められている。
 基本的に土日などのセンター業務の休日を含まない1週間で収容期限が計算されているので、実質は、センターに9~10日間、犬猫たちはいる。
 収容犬猫たちは、あきらかに遺棄された子も多いので、収容期限が伸びても、飼主のもとに戻る確率のある子は少ないかも知れないが、それでも3日間というのは短すぎる。他の都道府県も、最低1週間、出来れば2週間くらいの期限を取って欲しい。
 

 私はセンターでの殺処分の方法・実情を知っているからこそ、どうしても最終処分機に彼らを送りたくない。
 今までは、どんな子を見ても、例えば、汚いとか臭いとか、里親さんのご縁があるかないか・・・なんてことを一番には考えなかった。
 基準は、命だけ、今、生きているかどうか、それだけだった。
 そして、預り先があるかないか。我が家に置けるか。動物病院に空きがあるか・・・・ これが私の最終の判断だった。
 
 現実は・・・ どんな子でも・・・とはいかないこともある。
 あきらめざるを得ない命もあるが・・・
 どんな子でも、彼らへの思いは同じ。


 以前、一時預かりの応募をいただいた方に、皮膚の脱毛がひどいダックスの預かりを検討していただけないか聞いたことがあった。
 その時のお返事が・・・・そういう子を散歩させていて近所で何を言われるかわからないので預かれない・・・・というようなことだったと思う。
 私たちは命を預かるのであって、その子が脱毛していようが、片目だろうか、片足が無かろうが、そんなこと近所の人の目を気にするようなことなのだろうか・・・・。自分の飼い犬と間違われて、変な目で見られたら困るというお気持ちかも知れないが・・・・。
 見た目で決める人、まわりから「可愛いワンちゃんね~」と声をかけられたいだけの人は、私とはきっと心根が合わない。