10月あたりからセンター収容犬が少なくなり、引取りも以前のラッシュに比べたら、ゆっくりペース。

現在、保護犬40匹+保護猫20匹(+アルファ)ほど。

年内に1匹でも多くの子のご縁が繋がって、新年を新しい家庭で過ごせますように。



会の活動方針や体制の見直しを考えて、10月下旬から、センターからの引取りを抑えている。

抑えているといっても、比較的早くにご縁に繋がりそうな子は引取りしているが、例えば、高齢・病気・噛む・・・といった子たち、今までは、どの子でも・・・と思い、引き取ってきたような子たちも、何頭も見送っている。


苦渋の決断・・・


このまま突っ走っていれば、きっといつか、近い将来、もっと大変なことになるだろう。

どんなに私たちが精一杯やっていても、諸対応の遅れや不十分なことが多々あり、それを甘えだと指摘されるのも辛い。

いくら無償のボランティアとはいえ、世間に広くアピールし、里親さんやご支援を募っているのだから、誠実で迅速な対応を求められても当然かも知れない。でも、時間にも体力にも限界がある。

私1人が大変なのではなく、いつもセンターからの引取りに密に関わるスタッフや、病気や問題がある子を抱える預りママさんも、みんな、大変なのだ。


今まで体制を整えることよりも、今、目の前にある命を最優先してきた。

判断を迷っていれば、明日の命がない。

毎日、山のようにくるメールを横目に、精神的に押しつぶされそうになりながら、毎週毎週、引取り検討を続けてきた。

優先順位をつけて対応していても、歪みも出てくるし、どういう返事を書こうか、言葉をさんざん選んで、なかなかメールが進まないこともあった。

他人のブログや掲示板等で当会の姿勢・諸対応に対して、批判や不満が書かれていることを見聞きして、すっかり嫌な気持ちになったことも一度や二度ではない。

言われて当然? そうかも知れないが、これ以上、どうすることも出来ない現状。

秋に3匹の子を看取り、1年以上続いた介護の子もいたが、その子への十分な時間も取れないのに、雑音に耳を傾けている余裕はなかった。いちいち弁明しても、仕方ない。


私はセンターからの引取りを活動のメインにしようと思った時に、自分で決めたこと。

苦しいだの辛いだの、愚痴を言うくらいなら、やめようと。

悲惨な現状に憂うことがあっても、自分の体やお金のきつさを辛いと思うなら、やめようと。

楽しく和気藹々のボランティアなんて、私には出来ない。

私の中で、センターからの引き取りは、いつも切迫したものであり、見送った命、繋がった命、どちらも同じように重い。

もっとスッパリ割り切れる人の方が、きっとこういう活動には向いているのかも知れない。

おふざけも嫌いだ。

かたや、苦しんで死んでいった子たちがたくさんいるのに、ふざける気持ちなどに到底なれない。

余裕がないんだろうな。何もかもに。



スタッフには10月下旬に会のメーリングを通して周知しているが、今後の会のあり方を見直すことにした。

当面、来年の3月くらいまでを目処に、今までのような積極的な引取りを差し控えることにした。

その間に、何十頭かの命が繋がらなかったとしても・・・・

それは、堪えなければいけない。


今までなら繋げた命、繋がった命。

それを見送る辛さに堪えなければいけない。


私が嫌いな言葉。

「今度、生まれてくるときは、幸せな家庭に生まれてくるのよ」  ・・・そういって見送ること。

私は、今、この瞬間、生きているこの子たちが現実であり、苦しんで死んだ挙句の来世など、夢物語の絵空事のように思う。


それでも・・・・

すべての子を引取れないのだ、どうあがいても。

東京都のセンターに収容される子たちは、他県に比べて、格段に新しい生活への希望を繋げる状況にあるが、日本中には、明日を生きられない子たちが、何十万匹もいる。

根本を変えなければ、どうにもならない現状。

腰を据えて、先のことを考えないといけない時期に来たのかも知れない。



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先週・今週は収容犬以外の持ち込み犬猫が何頭かいたが、高齢のポメラニアンやパピヨン、中型犬、他、猫

多数、引取れない子たちが何頭かいた。

引取れないというか・・・ 引取らなかったというべきか。


収容犬で、既に期限切れの子、来週、収容期限を迎える子も何頭かいるが、また悩まなければいけない。

どんな子でも、引取ったら本当にみな良い子だということは、スタッフも迎えてくださった里親さんも、皆さん、よくご存知である。だから、それを知っているからこそ、どこかで線引きするのは、本当に辛い。