センター本所へ

 昨日・今日で収容期限の切れる小型犬が多かったので、犬たちの状態を確認するためにセンターへ。

 未だ飼い主さんが見つかっていない小型犬5匹、中型犬4匹。

 この子たちは、今日中に飼い主が見つからず、引取オファーがなければ、明日、処分に送られてしまう。

 今回は、もしも小型犬5匹の検討をしなくてはいけなくなったら、かなり荷が重い。

 

 最初は医務室で保護されている、シーズー♂ダックス♀の様子を見る。

 シーズー♂は、まだ若そうで元気だが、下痢があり、時々、便に血が混じっているとのこと。

 とても人懐こく、ゲージから早く出して欲しそうにクンクン鳴いている。

 ダックス♀は、大柄のダックスではあるが、すごい肥満で、体重12キロ。

 人の拳大の乳腺腫瘍と思われる腫瘍があり、それが床に擦れて、腫瘍を傷つけているようだ。

 自分の足で結構スイスイ歩けるが、この大きな腫瘍は悪性かも知れない。

 腫瘍部分の写真を撮り、かかりつけの病院にご意見をいただくことにした。


 小型犬舎では、マルチーズ♂ マルチーズ♀シーズー♂2匹

 既に飼い主返還が決まっているのは、トイプードルとテリアだけである。

 今日が期限のマルチーズ♂と♀。

 どちらも高齢犬で、痩せていて、白内障もある。

 2匹とも、足の爪が伸びきって、鳥のカギ爪のようになっている。

 シーズー♂のうちの1匹は、まだ若そうで、収容期限は今週いっぱい。まだ日数がある。

 もう1匹のシーズー♂は、手紙付で遺棄されていたとのこと。病気がある。


 大型犬舎では、今日期限の中型MIXたち4匹、シェルティ、今日入ったばかりのミックス犬。

 同じ場所で収容されている黒茶のMIXが2匹。片方は、まだ若そうだ。

 白のMIX犬。この子も若い。まだ2歳くらいではないだろうか。

 ガラス越しに私の動きに合わせて追ってくる。

 もう1匹のMIXは、高齢のようだが、温厚そうな女の子だ。

 シェルティは、おとなしかった。

 今日入ったばかりのミックス犬は、尻尾をはちきれんばかりに振っている。


 咬傷犬舎では、保護された時に人を咬んでしまったコーギーや、柴系の犬が2匹。

 スペースの関係から、この犬舎にアフガン・ハウンドもいた。

 アフガンは、うずくまっていたが、痩せてガリガリの高齢犬。

 幸いにも、アフガンは多くの人に気にかけていただいているようだ。

 

 猫舎も見る。

 今日持ち込まれた子猫3匹、まだ生後1ヶ月くらい。

 この子たちは、かにさんに相談して、引取りを決めた。

 6/6子猫3匹   6/6子猫3匹②


 辛かったのは、持込の成猫が3匹いたこと。同じ飼い主だ。

 うち2匹は若そうで、おそらく1~2歳ではないだろうか。ミカン箱サイズのゲージの中でひどく怯えている。

 もう1匹は、半長毛の白黒の猫で、この子は他の2匹よりも落ち着いていた。

 どの猫の子供かわからないが、一緒に赤ちゃん猫も持ち込まれたそうだ。同じ飼い主に・・・。

 赤ちゃん猫は、小さすぎたのか、既に処分された後だった。

 この成猫たちは、明日の朝、処分に送られる。

 何度も猫たちを見て、引取りを考えてみるが、保護猫多数の中、これ以上は無理。

 そう自分に言い聞かせる。

 この目の前の3匹、どうにでもなるかも知れないが、こんなことは毎週続く。

 

 センターの事務所に戻り、手続きが必要な件があったので、その書類にサインをしながら、明日以降のことを考える。

 どの子を引き取れるだろう・・・・。

 かわいそうだが、中型MIX犬は、今は無理だ。どこかから声がかからないだろうか。

 小型犬の中で検討しなければいけない。

 引き取って、トリミングして、医療措置を済ませて、どこに預ける・・・ 

 里親さんのご縁はあるだろうか・・・・

 治療困難な病気を持っていないだろうか・・・・


 毎週毎週、思うことは同じだが、センターに行った日は、一段と気持ちが重いのは確か。

 捨てた飼い主への怒りもさることながら、自分の非力さを思い知る。

 選ばなければいけないことは辛い。

 引き取れなかった子たちが、最後、ガス室で苦しんで死ぬことがわかっているから。

 最後の印籠を私ごときが決めていいのか・・・。

 ごめんね、今度生まれ変わったら幸せな家庭に生まれてくるのよ・・・なんていう言葉は無い。

 今、目の前にある命こそが、その子の命であって、死んで生まれ変わるための命では無いから。


■保護犬・シーズー♀あかり、診察

 土曜日に眼圧が45mmHgあり、とても心配したが、26mmHgまで下がっていた。

 点眼や内服を続けて様子を見ることになり、金曜に再診。

 このまま、落ち着いてくれますように。

 ペリさん、搬送ありがとう。



■保護犬・シーズー♂ジジ、診察&散歩

 ジジの残っている歯2本のうち、下の右側の犬歯(ただし、すごい歯石に支えられていたような犬歯)が取れそうになっていたので病院へ。

 浮きだっていたので、このまま取ってもらえないかと思ったが、まだ歯の根っこの腱の部分がついているそうで、無理に抜くと、下顎にダメージ(骨折等)を与えるかも知れないとのことで、自然に抜けるまで様子見になった。

 炎症や化膿を心配したが、それは大丈夫とのこと。

 ジジの残っている歯といっても、食べることに何ら役立っていないような歯2本で、それでも、ちゃんとドライフードも食べているし、快食&快便で、内臓の調子はよさそうだ。


 病院からの帰り、せっかくなので、ちょっと散歩。

 ヨタヨタ歩いているので、亀の歩みだが、お外は結構、好きみたい。

 ジジ散歩①   ジジ散歩②


 ジジは、昨年10月にセンターから引き取った子だが、最初から、かなりのヨレヨレだったので、里親募集もせずに我が家で過ごしてもらっているが・・・・

 本当は、もっと手をかけてもらえるご家庭があれば、その方が良いことはわかっている。

 しかし、ご縁は難しいだろうな。