■センター本所へ
昨日・今日で収容期限の切れる小型犬が多かったので、犬たちの状態を確認するためにセンターへ。
未だ飼い主さんが見つかっていない小型犬5匹、中型犬4匹。
この子たちは、今日中に飼い主が見つからず、引取オファーがなければ、明日、処分に送られてしまう。
今回は、もしも小型犬5匹の検討をしなくてはいけなくなったら、かなり荷が重い。
最初は医務室で保護されている、シーズー♂とダックス♀の様子を見る。
シーズー♂は、まだ若そうで元気だが、下痢があり、時々、便に血が混じっているとのこと。
とても人懐こく、ゲージから早く出して欲しそうにクンクン鳴いている。
ダックス♀は、大柄のダックスではあるが、すごい肥満で、体重12キロ。
人の拳大の乳腺腫瘍と思われる腫瘍があり、それが床に擦れて、腫瘍を傷つけているようだ。
自分の足で結構スイスイ歩けるが、この大きな腫瘍は悪性かも知れない。
腫瘍部分の写真を撮り、かかりつけの病院にご意見をいただくことにした。
小型犬舎では、マルチーズ♂ マルチーズ♀、シーズー♂2匹、
既に飼い主返還が決まっているのは、トイプードルとテリアだけである。
今日が期限のマルチーズ♂と♀。
どちらも高齢犬で、痩せていて、白内障もある。
2匹とも、足の爪が伸びきって、鳥のカギ爪のようになっている。
シーズー♂のうちの1匹は、まだ若そうで、収容期限は今週いっぱい。まだ日数がある。
もう1匹のシーズー♂は、手紙付で遺棄されていたとのこと。病気がある。
大型犬舎では、今日期限の中型MIXたち4匹、シェルティ、今日入ったばかりのミックス犬。
同じ場所で収容されている黒茶のMIXが2匹。片方は、まだ若そうだ。
白のMIX犬。この子も若い。まだ2歳くらいではないだろうか。
ガラス越しに私の動きに合わせて追ってくる。
もう1匹のMIX犬は、高齢のようだが、温厚そうな女の子だ。
シェルティは、おとなしかった。
今日入ったばかりのミックス犬は、尻尾をはちきれんばかりに振っている。
咬傷犬舎では、保護された時に人を咬んでしまったコーギーや、柴系の犬が2匹。
スペースの関係から、この犬舎にアフガン・ハウンドもいた。
アフガンは、うずくまっていたが、痩せてガリガリの高齢犬。
幸いにも、アフガンは多くの人に気にかけていただいているようだ。
猫舎も見る。
今日持ち込まれた子猫3匹、まだ生後1ヶ月くらい。
この子たちは、かにさんに相談して、引取りを決めた。
辛かったのは、持込の成猫が3匹いたこと。同じ飼い主だ。
うち2匹は若そうで、おそらく1~2歳ではないだろうか。ミカン箱サイズのゲージの中でひどく怯えている。
もう1匹は、半長毛の白黒の猫で、この子は他の2匹よりも落ち着いていた。
どの猫の子供かわからないが、一緒に赤ちゃん猫も持ち込まれたそうだ。同じ飼い主に・・・。
赤ちゃん猫は、小さすぎたのか、既に処分された後だった。
この成猫たちは、明日の朝、処分に送られる。
何度も猫たちを見て、引取りを考えてみるが、保護猫多数の中、これ以上は無理。
そう自分に言い聞かせる。
この目の前の3匹、どうにでもなるかも知れないが、こんなことは毎週続く。
センターの事務所に戻り、手続きが必要な件があったので、その書類にサインをしながら、明日以降のことを考える。
どの子を引き取れるだろう・・・・。
かわいそうだが、中型MIX犬は、今は無理だ。どこかから声がかからないだろうか。
小型犬の中で検討しなければいけない。
引き取って、トリミングして、医療措置を済ませて、どこに預ける・・・
里親さんのご縁はあるだろうか・・・・
治療困難な病気を持っていないだろうか・・・・
毎週毎週、思うことは同じだが、センターに行った日は、一段と気持ちが重いのは確か。
捨てた飼い主への怒りもさることながら、自分の非力さを思い知る。
選ばなければいけないことは辛い。
引き取れなかった子たちが、最後、ガス室で苦しんで死ぬことがわかっているから。
最後の印籠を私ごときが決めていいのか・・・。
ごめんね、今度生まれ変わったら幸せな家庭に生まれてくるのよ・・・なんていう言葉は無い。
今、目の前にある命こそが、その子の命であって、死んで生まれ変わるための命では無いから。
■保護犬・シーズー♀あかり、診察
土曜日に眼圧が45mmHgあり、とても心配したが、26mmHgまで下がっていた。
点眼や内服を続けて様子を見ることになり、金曜に再診。
このまま、落ち着いてくれますように。
ペリさん、搬送ありがとう。
■保護犬・シーズー♂ジジ、診察&散歩
ジジの残っている歯2本のうち、下の右側の犬歯(ただし、すごい歯石に支えられていたような犬歯)が取れそうになっていたので病院へ。
浮きだっていたので、このまま取ってもらえないかと思ったが、まだ歯の根っこの腱の部分がついているそうで、無理に抜くと、下顎にダメージ(骨折等)を与えるかも知れないとのことで、自然に抜けるまで様子見になった。
炎症や化膿を心配したが、それは大丈夫とのこと。
ジジの残っている歯といっても、食べることに何ら役立っていないような歯2本で、それでも、ちゃんとドライフードも食べているし、快食&快便で、内臓の調子はよさそうだ。
病院からの帰り、せっかくなので、ちょっと散歩。
ヨタヨタ歩いているので、亀の歩みだが、お外は結構、好きみたい。
ジジは、昨年10月にセンターから引き取った子だが、最初から、かなりのヨレヨレだったので、里親募集もせずに我が家で過ごしてもらっているが・・・・
本当は、もっと手をかけてもらえるご家庭があれば、その方が良いことはわかっている。
しかし、ご縁は難しいだろうな。