■保護猫・祈、天国に旅立ちました
3月29日、祈が天国に旅立ちました。
今朝、みんなが眠る両国の回向院に納めてきました。
今日はお天気もよく、澄み切った冷えた空気に青空が広がっていました。
近所の桜の木から、一房だけ桜の花をもらいました。
センターから引取時より、祈のことを応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
祈のためにサプリメントなど送ってくださった船橋のTさん、ありがとうございました。
私は祈とこの先10年、いやもっと、一緒に過ごすつもりでいました。
障害があり、里親さんのご縁が厳しいこともあり、保護猫といえども、我が家の子のようでした。
彼女の命がここで終わってしまったこと、祈にも申し訳ない気持ちです。
もっと良い環境で暮らしていたら、もっともっと長生きできたかも知れません。
2004年6月30日、センターから引き取った時には、両大腿骨骨折の上、排泄障害がありました。
小さいながらも片足切断の手術を乗り越えてがんばってきました。
自力排泄が出来ないので、毎日の圧迫排尿は必要ですが、それ以外は普通の猫と同じ。
甘えん坊で、同じ保護猫のひなを母親のように慕っていました。
昨年末、風邪を引いたことをきっかけに、ひどい口内炎&鼻水&結膜の浮腫が長引き、まだ食欲はあったものの、いつまでも口内の炎症が治りませんでした。
2月中旬、時々異常行動(猫砂のシリカゲルを食べる、狭いところに潜り込む、私を一瞬誰かわからないような顔をする等々)が見られたこと、眼に濁りが出てきたことから、もしやと思い、コロナウィスル抗体価検査をしました。
結果、抗体価が高く、FIP(猫伝染性腹膜炎)のドライタイプと診断を受けました。
この場合、通常は発症してから2~3ヶ月の命といわれています。
一度発症したら治らない病気です(稀にウェットタイプの子で治ったと聞いたことがありますが・・・)。
対処療法しかありません。
長く苦しませたくない、でも生きて欲しい・・・
いろいろな葛藤がありましたが、少しでも自分でゴハンを食べる間は無理に給餌をしませんでした。
10日ほど前から、とうとう自分でゴハンも食べなくなり、皮下輸液をしてもらったり、ステロイド注射をしてもらったりしましたが、長引かせるだけなのでそれもやめて、朝晩、欲しがるだけの電解質サポートの水溶液をシリンジで飲ませ、ただただ痩せていく祈を見ているほかありませんでした。
そう苦しまずにやっと天国に旅立てたと思います。
保護犬・猫の世話や諸対応に追われ、最後の最後まで、一緒に過ごせる時間も夜寝る時間だけということがほとんどで(部屋を分けていたので)、それが一番辛く、祈にもかわいそうなことをしました。保護猫・ひなが、母猫のようにいつも面倒を見てくれことが救いです。
FIP(猫伝染性腹膜炎)については、また機会があれば書きたいと思いますが、誤解しないでいただきたいのは、コロナウィスルの抗体価が高いだけではFIP発症とは言いません。コロナウィスル抗体価は、環境や体調の変化によって数値の変動があり、症状が出て初めて発症といわれます。
抗体価が高い子でも普通に元気に暮らしている子はたくさんいます。
●参考ページ
■センターから犬1匹、引取り
多摩支所からシーズー♀白茶の引取り。
本日も多摩支所からの搬送はタグチさんにお願いした。
タグチさん、いつも遠方からありがとうございます。
下の2枚は、搬送途中のトリミング前の写真(タグチさん撮影)
とってもおとなしい子です センター生活、お疲れさま・・・・
タグチさんからペリさんに引き渡していただいて、トリミング。
トリミング先から動物病院までの搬送はケイトさんが。
いつも皆さんの連携プレーで、無事にセンターからトリミング、動物病院へと移動。
なんともかわいいお顔(ケイトさん撮影) もう大丈夫、心配ないよ
センターの収容動物情報の写真では、もっと高齢犬かと思ったが、実物はもう少し若い。
推定6~7歳、フィラリア抗原検査・陰性、血液検査(一般項目)白血球数のみ高め
膣から分泌物?が出ているようで、子宮蓄膿症の疑いあり。
エコー検査の結果、子宮蓄膿症かヒートか微妙な判断だが、白血球数が32000と高いので、子宮蓄膿症の可能性もふまえて、4月3日(月)に避妊手術することに。
ペリさんによると外でうまく歩けないそうで、やはり繁殖犬が遺棄された可能性も。
手術が済めば、もう心配なことはないので、頑張ろうね。シーズーさん。
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