最近、全国各地で犬猫多頭崩壊現場・ブリーダー倒産現場などが起こり、緊急SOSが多い。
もっとも、こういう事件は、以前から繰り返されてきたのであろうが、ネット人口が増えるにしたがって、以前は闇から闇に葬られていたかも知れない小さな命の情報が、ネットに出回るようになってきた。
避妊去勢を怠った飼主・・・。猫の多頭飼育現場はほとんどがこのパターンだ。最初の2匹に避妊去勢をしていれば、ずっと2匹のままであったのに、子猫みたさ、或いは怠慢で、或いは自然がいいという理由で、或いはお金がないという理由で放置していれば、1~2年で、すぐに40~50匹の数に増える。
4年前に関わった狭山市の多頭飼育崩壊現場もそうだった。わずか2年ほどで猫50匹。
当会が一昨年からフード支援の協力をしている神奈川県の現場は犬だが、捨て犬・迷い犬を保護したことがきっかけになっている。最初の一歩は、人間として極当たり前のかわいそうだから放っておけなかったと・・・という優しい気持ちから起こっている。
ブリーダー倒産は、人目につかない場所にある「パピーミル」といわれている繁殖場が経営困難になって、現場にいる犬たちが放置・放棄されることが多い。誰かの手が入らなければ、そのまま餓死してしまうだろう。
散々子供を産まされ、使い捨てにされる犬たち。
一生を狭く不衛生なゲージで終える。餌も死なない程度のギリギリで。
ペット産業が商売として成立している限り、これで生計を立てている人もたくさんいる。
近年、空前のペットブームと言われてきた時代である。これから、どれだけの子たちが飼育放棄されるのだろう。
■多頭飼育崩壊!白猫35匹の緊急SOS (大阪)
先週飛び込んできた話だが、一般家庭で避妊去勢を怠ったために、わずか2年で猫が35匹まで増えた。
経済的な事情で、3月7日までに家を明渡さないといけないのとのことで、猫の行く先が無く、現地ボランティアのちびるさんが相談を受けたという。緊急SOSで一時預り・里親募集が開始された。
山梨を拠点に活動しているリトル・キャッツ
のyuuさんがこの現場の後方支援にまわり、現地ボランティアさんが、いったん、全頭を自宅に引き上げた。
12匹は、大阪から山梨まで陸送され、yuuさんのところで避妊去勢等の医療措置を済ませ、一時預り先や里親さんの元に移動することになっているとのこと。
でも、まだまだ現地ボランティアさん宅には、この現場から引き上げた猫たちが20頭以上いる。その他に保護猫たちも。
関西方面で一時預りのご協力をいただける方、
また里親さんになってくださる方、
現場で1人で頑張っているちびるさんを応援してください。
避妊去勢・ワクチン等の医療措置にお金がかかるので、医療費支援も募集しているとのこと。
詳細は、以下のバナーからSOSページへ。
その他、犬のブリーダー崩壊現場&多頭飼育現場も、福島・茨城・関西・沖縄 と多数あるが、内容をよく確認していないので、こちらでの紹介は今は控えさえていただく。
不安を煽るだけになってしまっても、かえって皆さんにご迷惑をおかけするので・・・。