■センター収容犬の状況
春が近づいてきて、収容犬も増えてきた。
毎年、引越しシーズンや夏休み、年末になると遺棄される子たちが増えてくる。
人間、生きていれば、色々なことがある。
家族の病気や会社の倒産、リストラ、離婚等、突然降りかかってくる災い、避けきれない事態もあるだろう。
転勤による引越し、結婚、就職、人生には色々なイベントがある。
子供が生まれて、医者からアレルギーだと診断される。犬猫の毛は良くないので、一緒に暮らさないほうがいいと言われる。我が子か、犬猫か・・・。そういう天秤は最初から結論が決まっているが、その前に、人間という高等動物は、創意工夫という知恵を持ち合わせているはずだ。犬猫たちには飼主は選べない。だからこそ、最善の努力を惜しんではいけないと思う。
ブリーダーが遺棄したような犬たちも収容される。
もっと厳しく社会が取り締まらなければいけない。
個体にマイクロチップの装着(挿入)を義務づければ、遺棄される犬猫も減るはずだ。
その前に、不幸な命を増やさないために、繁殖制限手術や、それに準ずる管理の徹底。
ブリーダーやペットショップの免許制。
犬猫の生体の店頭陳列の禁止(一瞬の購買意欲を掻き立てる販売方法はやめなければいけない。犬猫を飼うとはどういうことか、どんな責任が生じてくるのか、病気になったらどれくらい医療費がかかるのか、毎日どんな世話をしなければいけないのか・・・等々、売る側がしっかりレクチャーし、1週間、相手に考える時間を持ってもらえれば、半数の人は、自分は飼えない状況下にあると思うのではないだろうか)。
飼い主も審査して許可制にしたほうがいい。
諸悪の根源はどこにあるんだろう。
いつもこの活動を続けていてそう思う。
いくら科学が進んでも、経済大国と言われても、人の心根までは、変えられないのかも知れない。
それとも、犬猫やその他の人間以外の動物のことに気持ちを寄せることが、特異なのか?
本日、多摩支所に新たに収容されたのは、小型犬では、ヨーキー♀2匹、シーズー♀1匹、どの子も高齢犬に見える。ヨーキーのうちの1匹は、毛玉の塊だ。コーギー♀2匹は、出所が同じではないだろうか。
遺棄されたのであれば、飼主は見つからない。
状態の悪そうな子が返還されることは、ほとんど可能性のない淡い期待であって・・・・ その日から、その子たちの行く末を案じなければいけなくなる。
今日で2月も終わり。
1年の6分の1が終わってしまった。
今年に入ってから、この2ヶ月間で、センターから引取った犬13匹+猫4匹。
昨年は同時期に、犬3匹+猫3匹だった。
引取れる限界があるので、収容される犬猫が増えないで欲しい。
夜、仕事帰りに病院に寄って、大河の散歩に行く。
なんとか雨に降られずに、40分ほどの散歩。
今日は、ササミの加熱したものをスーパーで買って少し持っていった。
毎日、病院のゲージでは退屈だろう。見える世界が決まっている。
帰宅が遅くなって、それから我が家の保護犬・猫たちのお世話だったので、あっという間に深夜近くなってしまった。電話をかけたかった先にかけられない。
犬猫の世話には、朝は小型犬だけの場合は散歩しないので1時間、夜は散歩含めると2~3時間かかる。
それでも十分な世話ではないので、もっと時間が欲しい。