■センター城南島支所より犬1匹引取り
預かり先がなかなか見つけれられず、最後まで引取りを迷ったプロットハウンド♀。
今日、城南島支所から引取り。
ナツママに、センターから動物病院までの搬送をお願いする。
思ったより体重が重く(センター収容中に少し体重が増えたのかも?)、19.5キロだったらしいが、実際の大きさは、柴犬を少し大きくした感じで、そう大きな犬ではない。
外耳炎以外は、大きな問題がなさそうなので、避妊手術+歯石除去を行っていただく。
小さな乳腺腫が2ヶ所あったので、避妊手術と同時に切除。
鼻先に白毛が入ってきているので、推定7歳くらいかも知れない。
犬の見ため年齢は、過去の飼養環境に大きな影響を受けるので、歯や目の状態と全身状態の総合で判断しているが、あのボロボロの首輪や、ひどい外耳炎からみると、良い扱いをされてこなかったのだろう。
でも性格はとっても良い子で人間を怖がることはないので、それはとてもホッとする。
一時預り先は内定しているものの、たくさんの保護犬・猫がいる中、手をあげてくださったので、出来る限り、ご負担をかけたくない。2週間ほど病院に預けて耳の治療をしている間に、出来れば東京近郊で預かり先が見つかればと思う。
ナツママさん、写真を日記からお借りしましたよ~。
一時預り・里親さん同時募集!
プロットハウンド♀ 推定7歳 体重19.5キロ ※外耳炎、治療中
避妊手術済、歯石除去済、フィラリア検査済、近日ワクチン予定
●心に残った2匹
この日、飼い主持込で処分に送られた中の2匹。
1匹は、純血種の小型犬で19歳。持込理由は、痴呆の症状が出てきたので・・・とのこと。
もう1匹は、純血種の大型犬で生後1年未満。持込理由は、躾に失敗して手が負えなくなった・・・とのこと。
19歳まで一緒に生きて、最後、センターに持ち込む人。
大型犬に憧れて犬を飼ったはいいが、まったく躾も何も出来ず(何もせず?)、まだ1歳にも満たない若犬を処分に持ち込む人。
犬たちの幸せは、いったいどこにあるのだろう。
センターでは、引取って欲しいという相談に、「センターでの処分は決して安楽死ではない、ガス室で苦しんで死ぬことになる」と説明し、「理解ある動物病院での安楽死」をまずはお話するそうだ。もちろん、誰かに貰ってもらえそうな犬であれば、その前に里親探しも・・・・。
安楽死ではないと説明しても、持ち込む飼い主が後を絶たない。
最期くらい、その子のために最善を尽くしてもいいのではないか。お金を遣ってもいいのではないか。
怒りを通り越して、悲痛な心境になる。
大型犬の若犬は、こちらで努力して引取ることを前提に処分を待ってもらった。
19歳の小型犬は、意を決して看取ろうと昼過ぎに電話を入れたが、処分されたあとだった。
我が家には推定10歳以上の高齢犬が6匹いる。
シーズーのキャラメル♂、ジジ♂、リヴ♂、シーズーMIXのマリア♀、パピヨンのルイ♂、そして柴犬♂羽柴。
実際、10歳なのか、12~13歳なのか、14~15歳なのか、わからない。
最期のお別れがいつになるかわからないが、彼らなりの寿命を全うして欲しいと思っているし、出来る限りのケアは続けていく。
どんな子が処分されても重い気持ちになる。
若くても救えない命もたくさんあったし、高齢でも引取って繋げた命もあった。
許されるなら1匹1匹、せめて安楽死して見送りたい。
でも安楽死するための引取りは許されないので(一般に譲渡可能である犬を引取ることが前提である)、譲渡可能である犬を引取るのか、譲渡が難しい犬の場合は自らが里親になって引き取るか、一線引いて、選択しなければいけない。
私も体力の限界を感じながら、仕事と世話と諸対応に忙殺されている毎日なので、正直、どこまで続けられるのか自信はないが、こと動物愛護に関わることは、何よりも実践重視でやってきた。
実際に自分で保護したり一時預りしたり、そういう経験を積んでこそ、犬猫に関わる問題の本質が見えてくると思うし、活動を続けることは、口でいうほど生易しいことではないと実感するし、この現実に怒りも湧き上がるだろう。
怒りは解決手段にはならないが、何かを変えようとする、取っ掛かりの引き金にはなる。