2作目の自作のプロップレプリカはやはり粘土もので「魔宮の伝説」のマクガフィンである、「サンカラストーン」です。
シヴァリンガと呼ばれる石は実際にもありますが劇中のような質感というよりは、より滑らかな感のある石です。劇中同様に茶系と白で構成されており、大きいものはかなり高額で販売されています。
名前がシヴァリンガ(シヴァの○○)ですから、実際に産地では聖なる石なので、出回る量もそんなには多くないようです。見た目は宝石と違って地味ですからパワーストーンとしての人気もそんなに見込めないという理由もありやもしれません。

 

 

能書きはこの程度にしてインディジョーンズ魔宮の伝説に登場したサンカラストーンはすべすべした茶色に白いラインが横に3本走ったものとして描かれていました。
実際のプロップはDVDで観る限りかなりチープ感があります(苦笑)素材は不明ですが、粘土然とした石に明らかに筆による白いラインが描かれているもので、さすがにこれをプロップとして公開するのはためらわれたのか、資料にしているアーカイブ本などに載っているサンカラストーンは中から発光する半透明のバージョンのものです。
他の資料を見てもほぼ発光バージョンだったのですが、私的にインディプロップとして魅力的なのは発光していないバージョンで、作るからにはこちらを。と思っていました。

 

 

私の本来のプロップコレクション主義には反しますが、劇中プロップの雰囲気を残しつつ、より実際のシヴァリンガに近い質感を出したもの。をコンセプトに作製を開始しました。
サイズや石の形状は例によってルーカスアーカイブとDVDを参照。色味などはDVDと本物のシヴァリンガの写真などを参照しました。
素材は芯に丸めた新聞紙に麻ひもを巻いたものを使用し、そこに彫刻用の粘土をぺたぺたと塗り堅めました。
最初の予定ではこの粘土をこねる時点で石の色に近い絵の具を混ぜてしまう予定だったのですが、発色が悪すぎて断念。結局粘土の地色のまま作製して後から色を付けることにしました。
白ラインは描くのもイメージが違うので削り込んだラインに白の粘土を載せて一体感を出そうとしたのですが粘土同士の馴染みが悪くこれも断念。結局最後に白い模型用の塗料で描くに至りました。
最初の聖杯の出来に浮かれていましたが、製作の難しさをあらためて実感。
出来上がったものは理想とは大幅に離れたものになってしまいました。しかし、海外の強者ファンメイドのサンカラストーンには、なぜか似ていて、実はこのプロップはなかなか難しいお題であったことがわかりました。

点数は10点程度の恥ずかしいものではありますが、またチャレンジする際の起爆剤にもなるかもしれませんのであえて公開することとしました。いやはや恥ずかしい。