インディの銃といえば思い浮かぶのは何でしょう?
レイダースでカイロのソードマンを一発で倒したあのリボルバー?
それとも出番は少なかったけど、魔宮の伝説でウィリーの爪を割ったアレ?(笑)

私がまっさきに浮かぶのは最後の聖戦でいざというときに弾切れでヘンリーパパの活躍を誘った
あのバカでかい中折れ銃、「ウェブリー・グリーン」です。
今回はこのウェブリーの紹介です!

 

 

このウェブリー・グリーンつい最近までインディファンの間でも情報が錯綜しており、長い間同じウェブリーでも「Mk.VI」だと認識されていました。
それがグリーンだとわかったのはDVDでクリアになった映像が出回ってからのことかと思います。
まぁいまだ「Mk.VI」の記載のあるサイトもあるくらいですから、いかに定説になっていたかがうかがえますね。

で、このウェブリーグリーン。実銃が骨董品並に古いこともあるのか銃器の規制の緩い海外でも希少モデル。しかもそれがインディのもっていたタイプと同じものとなると更に少なくなるようで、インディギアの本家サイトでもファンメイドの限定品が高額で取引されています。それはアルミレジン製で実銃型取り、ヒンジ部分を再現していて中折れができるという素晴らしい出来のもので、私のインディギア仲間にも数名世界でも数少ないこのモデルを所有している方がいます。
この製品さすがに実銃型取りだけあってホント素晴らしい出来なのですが、唯一不満な点がありまして・・・・
しかもその唯一の不満点がインディファンとしては妥協できるものではない部分。
シリンダー部分に弾丸が入ったまま成型されているんです。そう!あのメッサーシュミットを迎撃しようとして確認したけど弾切れ(なぜか薬莢ごと)のシーンが印象的なこの銃は弾丸の取り出し可能が不可欠!!!!(笑)

というわけで、仲間内で作っちゃったのがこれ。

 

 

 

思いきり自分の注文と趣味とちょっとの知識をプロの造形師さんに提供して作成してもらいました。その他パーツやサンプルには前記の実銃型取りモデルのホルダーにお願いして参考にさせていただきました。
最大の特徴はもう長々と書いているとおりシリンダーから弾丸が取り出せること。弾丸は勝手ながらインディガンとしてM1917を発売されている某メーカー様のものをそのまま使用できるようにしてもらいました。同じ455ウェブリー弾を使用するものですから同じもので間違いはないわけです。

 

 

素材はレジン。一部に補強のための金属パーツを使用しています。
可動部分はオープンラッチと前記のヒンジ、シリンダーは手動ですが回転できます。またランヤードリングも別成型で可動します。あくまでもレジン製のディスプレイ用のモデル。いわゆるガレージキットですので、当然ガズガンのように弾は出ませんし、モデルガンのように実銃よろしく可動することはありません。あくまでもインディファンの心を満たす最低限のギミックのプロップレプリカです。
重量は本体のみだと300g、前記の市販カートを装填すると430gになり、意外にずっしりきます。

 

 

銃に関するうんちくは他の専門サイトさんにお任せするとして、インディの愛銃としてのこのウェブリーのお話、1作目2作目使用していたリボルバーよりはるかに古い年代のこのリボルバーをなぜインディが3作以降携帯することになったのかはなにも語られていません。
私のインディ仲間の考察ではヤングインディでも印象的に描かれ若きインディに影響を与えたアラビアのロレンスことT.E.ロレンスの愛銃であったウェブリーなのではないか?と考察しています。なかなかに興味深い説なので是非INDIANA JONES研究所OBO-CPOを一読ください。
入手の経緯はさておきこの携帯には不適切な巨大なリボルバーをインディは3作目以降愛用するのです。で、ちょっとした疑問・・・最後の聖戦では最初からこの銃を携帯しており、聖杯の寺院でナチに没収されて最後まで取り戻すことなくエンディングになったはず。要するにここでウェブリーは一度紛失していることになります。しかしながら4作目では再び同銃を使用。また新たに購入したのなら前記のロレンスの形見説から言うとせつないことになってしまいますが、どんだけこの古い銃が気に入ってるんだよインディ!(笑)ですよね。
まぁ聖戦のラストで形勢逆転の際、サラーが気を利かせてインディの銃をナチから奪い返していたかも知れません。私的にはこっちの説に1票入れたいですね。