ホルスター4−1

 


インディが最後の聖戦以降劇中で使用している銃が、ウェブリー・グリーンという中折れ式の古いリボルバーです。第一次大戦終了からあまり年月がたっていない頃のイギリスの拳銃ですから、インディの時代にしてもかなり時代遅れの銃といえるでしょう。
長い間ファンの間では最後の聖戦でインディが使用した銃はウェブリーMarkVIだとされていました。それが近年のDVDなどの映像がはっきり確認できる機器の発達により、ディテールが鮮明に見えることもありウェブリー・グリーンの誤りであったことがわかりました。実際ちょっと見では差がわからないほどの似た銃なのですが、グリーンの方がより大きめで無骨な印象を受けます。グリーンとMarkVIの違いについては、先のパンツの紹介で少し触れされていただいた仲間のインディ研究家のチャチャポヤン寺院に侵入する際に砂を入れていった革袋を自作してみました。
シーンはもう語る必要もないでしょうが、レイダース冒頭で台座におかれたゴールデンアイドルの重さに併せてインディが砂の量を調節してすり替えに使用した革袋です。

劇中、どうみてもあのゴールデンアイドルの質量や重量感に対して、砂袋の砂がすくないだろ・・ましてや直前に砂を更に減らして調整しちゃった日には全然重量間違いでは?????インディ目測誤りすぎ???
とおもわなくもないんですが、結果は、まぁあの通りでしたね(苦笑)

さて、この自作砂袋の素材ですが、格安で売っていたクリーム色のセーム革と革ひも、ハトメリングを使用しているだけのいたってシンプルな作りです。縫いはミシンでやっちゃいました。柔らかい革なので普通のミシンで十分でした。
劇中の袋のカラーはかなり焦げ茶になっているのでとにかく汚しまくりましたがまだ汚し足りないですね。

これ書いていて気づきましたが、作ってからこっち、この中に実際に砂詰めたことありませんした・・・こんどやろ。Captain・I氏のウェブサイト「インディジョーンズ研究所 OB-CPO」に寄稿させていただいたので、そちらにてご確認いただけます。

さて、この写真の銃ですが、見る人が見れば一目瞭然、ウェブリー・グリーンではありません。それどころかウェブリーですらありません。ウェブリーのモデルガンは日本では発売しておらず、海外でもMarkVIの無稼働のゴム製トイは存在しますが、しっかり中折れ式のギミックを再現したモデルガンなどの発売はありません。海外のファンの中には実銃をコレクションされている方も当然おりますが、日本ではそんな事は不可能。モデルガンの発売もないとなれば不本意ながら代用品をたてるしかありません。この銃は同じ中折れ式でウェブリーとかなり似たフォルムをもつエンフィールドMk2です。ウェブリーと似たフォルムを持つ理由はその因縁話とともに、とても歯切れの悪い歴史があるのですが、そのあたりの話はガン専門ウェブサイトにゆだねます。
この代用品のエンフィールドですが、口径455のウェブリーに比べて、38口径と迫力にかけますがシルエットはほぼウェブリーと同じ、また中折れギミックも楽しい品なので、コレはコレで気に入ったモデルガンコレクションではあります。いつかまとまった資金でもできればウェブリーグリーンをしかるべきモデルガンマイスターにお願いしてフルスクラッチしてもらいたいものですが、現実的にはこの代用品が長くホルスターに収まりそうです。

 

 

 

ホルスター4−2

 


そのホルスターですが、劇中のものを模して自作したものです。
クリスタルスカル版が過去の作品と大きく違うのは、革が比較的薄手に見え、経年劣化で飴色に変色しているというのが特徴です。大きく違うのはホルスターの先端部で、聖戦版は蓋のように閉じてあるのですが、クリスタルスカル版は本体の先端をつまんで無造作に縫い付けてふさいでいます。

最初このホルスターは聖戦版を想定して作成していたので、蓋つきだったのですが聖戦版にしては薄い革と少し細身の形状になってしまったので、聖戦版は別に作成し、一度作成したこれをクリスタルスカル版としいてリサイクルしました(苦笑)
もともとの型をむりやり崩したので当初の縫い穴が残ってしまっているのはご愛嬌です。
また、革の加工の違いもあり飴色のエイジングはちょっと見込めそうにありません。