フェドーラと並んでインディジョーンズのトレードマークとも言えるレザージャケット。
最初の3作品のジャケットを製作提供したのは、イギリスのウェステッド社です。で、このウェステッド社インディジャケットを正式に販売しています。私もネット通販で7年以上前に購入しました。
当然オフィシャルというよりもオリジナルメーカーですからどこのオフィシャル品よりも正確無比なジャケットが手に入るはずなのですが、このウェステッド社、ファンには有名ですがかなりアバウトな会社です。

オーダーメイドとプレタポルテにて販売していますが、オーダーメイドでも注文した通りに仕上がってくることは滅多にありません。また革の質や色も時期によってまちまちで、他者が持っているジャケットをイメージして同じ仕様のオーダーをしたとしてもまず同じような仕上がりのものが納品されることがないのです。
困ったことなのですが革製品としてはリーズナブルな価格とオリジナルの会社というブランド力は我々を魅了してやみません。

ただ、このアバウトさ。私的には最近のことだと思います。
私がこのジャケットを発注した当時は、年間の生産数が少なかったのかかなり丁寧に対応していただいた記憶があります。またサイズもほぼ注文通りに仕上がってきましたし、値段の割には革の質の良さに驚きました。
近年では自社がオリジナルにも関わらずウェステッド社のジャケットは劇中のフォルムと変わってきてしまっています。どうやら一定のサイクルでリニューアルしているようなのです。

オリジナルモデルはラムスキンを使用したオーセンティックブラウンとされています。
私のものはゴートスキンのダークブラウンです。革に関しては当時、ラムスキンも選べたのですががしがし着込むなら丈夫なゴートスキンがおすすめとの情報があり、ゴードスキンに決めました。カラーはダークブラウンか黒の2種で、現在のオーセンティックブラウンは存在しませんでした。
が、これも近年のリニューアルでの落とし穴があって、初期のオーセンティックブラウンはほぼダークブラウンにちかい茶なのですが、現在は赤みの強い茶色になってしまっています。

 


私のジャケットの話に戻ります。
このジャケットはウェステッドのレイダースモデルで、素材は前記したようにゴートスキン。カラーはダークブラウンです。インナーは袖部のみがサテンで他はコットン。劇中モデルはオールコットンですから袖サテンは違うのですが、サテンの方がだんぜん着やすいので満足はしています。
サイドのベルトの金具はブラス製Dリングがついていましたが、劇中の仕様がニッケルのスクエアなので、レザー用品用のパーツを使用して取替えてしまいました。また近年ウェステッド社がすすめているベルトのXボックスステッチはせずに、劇中同様シングルにしています。

 

 

 

 

ジッパーは劇中では銀のニッケルなのですが、撮影時に光ってしまうのでブラス色に塗ったというエピソードから発注時に最初からブラス仕様にしました。ただ、劇中と違い金具が大きいのが玉にきずです。
革の厚みはかなりあって都心部の真冬でもけっこう着れてしまいます。ゴートスキンは丈夫だから選んだ話をしましたが実際丈夫すぎて、かなり着込んでもラムのようにエイジングがつかずけっこう奇麗に見えるのはなかなかに不満でしたが最近やっとインディらしいアタリが出てきました。
7年かかってやっとあたりが出てきた程度でしたが、先日誤って車でジャケットを引きずってしまい青くなりましたが、破けもせずになんだかいいエイジングが施されてしまいました(苦笑)
まさにトラックでひきずられたインディのごとく。

 

追伸(2017.11)
2017年10月、WESTEDレザー社社長のピーター氏が他界されました。
レイダースジャケットの産みの親であり、長年インディファンにジャケットを提供し続けてくれた、ナイスガイです。

ご冥福をお祈りいたします。
一時期ずさんだった、WESTEDのジャケットですが、彼の努力もありファンと一体となって、近年ではとても良い製品を生み出していました。
特にレイダースの劇中で使用したジャケットを忠実に再現したHEROモデルは、文句のない逸品でした。まぁ最初のロットは革もそっくりだったんですが、時期によって色や革の質が明るすぎたりしいてきたようではありますが、革も生ものというか、理想のテイストのものを見つけるのはピーター氏も苦労していたようです。
一時期、閉めていたWESTEDの店舗も今は再開しています。後継が今後もインディジャケットは提供していくようです。
最初の仕事は、ピーター氏が生前最後に企画していた聖戦版のHEROジャケットで、これぞ!という革もピーター氏が探し出し、発注していたようです。25着分だけみたいですが。