こんにちは、ルルです。


昨日は花組ダンス・オリンピアのライビュを観てきましたラブラブ
ひとこちゃん、めちゃくちゃ輝いてて一安心なような、花組に
馴染んでちょっと寂しいような…でもハードな公演をお元気に
頑張っているようで、本当に良かったですキラキラ



今日は楽曲について少し。(少しじゃなくなりました。長いです)


殿堂では昨年逝去された柴田先生の雪組で公演された作品の特集も。
『琥珀色〜』に関する展示の写真を集めてみました。
(なぜこの写真を載せたのかは後でわかりますニヤリ



9回目 1/16㈭ソワレ 2階B席12列上手より
10回目 1/18㈯マチネ 2階A席8列ドセン←一番好きなA席ハート


私は基本的にどの公演に対しても楽しんで観劇できるタイプだと
思っていますし、今回の作品も総じて満足ではあるのですが、
唯一、一部の歌詞にちょっと違和感とモヤモヤが…真顔


意味がわからないとかではなく、ことばのチョイスの問題なんです
が、つくづく小池先生は歌で状況や感情を説明する方なんだなーと。
それもいいんだけど、あまりに普通の会話や日常的すぎる単語の
歌詞すぎて、情感や余韻を感じにくい。
あと個人的な感覚ですが、語感が良くないところがあるんです…。



プログラムで歌詞だけを見れば、素敵な表現もたくさんあるの
ですが、太田先生のだいきほだから凝って難しいメロディに
しちゃった感のあるフレーズ(知らんけど)も初回〜3回目くらい
までは耳に残りにくく、歌詞見てもメロディ全然思い出せんわ💦
な楽曲とのダブルパンチで、ちょっとモヤモヤしてしまいました。


♬「真夜中にひとり」
これは出所したヌードルスがインフェルノでデボラと再会した後に
銀橋で歌う曲です。

出だしの、「真夜中にひとり 数え切れぬ夜を…」
このメロディはとても素晴らしく、ピアノだけのシンプルな伴奏と
のぞ様の少し沈んだ歌い方も最高かとキラキラ

で、だんだん気持ちが入り、楽器も増えて曲調も盛り上がって
いきます。
「今 お前は輝ける星 俺は道端に転がる石〜」
ここはまだいい。
ヌードルスがデボラとの立場の違いに愕然としショックを
覚えたことを輝ける星と路傍の石で対比したのですね。
うんうん。

で、問題は次です。
「デボラ お前は女神  ヌードルス お前は悪魔」

ここも二人の違いを女神と悪魔ということばで対比させて
いるんですが、
「デボラ」
はメロディにきれいにハマるのに対し、
「ヌードルス」がね、
歌詞が詰まって「ヌードルス」ってなるし、そもそも自分のこと
ヌードルスて言う?
デボラと名前を呼んだから対にしたんでしょうけどー。
正直語感が悪い…ガーン
(ここも「俺は」で良かったのでは?)


と最初の数回は「……」となったのでした。
最近はのぞ様も「ヌードルス」のところは少し音量を抑えて、
歌詞が滑らないように歌われているので(さすがですラブ)、
さほど気にならなくなりましたけど…。


あと、キャロルの ♬「私が惚れた男」

これもメロディラインは素敵だと思うんですよ。
「私が 惚れた男は 背が高くて ハンサム」
(これ咲ちゃんていうかマックスそのものラブ
なんてとても良い始まりですよ。

ところが!
本作ではキャロルも途中までストーリーテラーの役割を
担っているからか、歌詞の後半(Bメロ)がもろ説明、もう説明
でしかないんじゃ(急におじいさん降臨)…ガーン

だって。


ある日私は知った
彼はラムを密輸している
サツにバレたら たちまち
手錠をかけられる
でもその方がまだマシ
他のギャングにバレたら
地の果てまで追いかけられ
その場でハチの巣に


こうですよ?
サツとかバレたらとか、そういうことばを歌詞に使って
ほしくないガーン
しかもめちゃ歌いにくそうですからね。
個人的には、よくもあーさにこんなダサい歌詞歌わせたなぐすん
と思ってますからー!!




もうひとつは(まだあるんかい)
1幕ラスト、ヌードルスとデボラが薔薇のソファの前で
歌うところですよ…
ここはプログラムに歌詞が掲載されていないんですが…


私が今回、最もずっこけた歌詞が

「俺はまだ皇帝じゃない」

じゃない!

いやさ…文字で書けばさほど変じゃない
(あ、私も自然と「じゃない」って使ったわ)んだけど、ここ
のぞ様ヌードルスが強めに、滑舌神だからはっきりと歌われる
でしょ。

オレハマダコウテイジャナイ…ガーン


ここはヌードルスが渾身の気持ちを込めてデボラに愛を告白する
ところですよ?
一世一代の告白の場面ですよ?
(その後すぐにフラレて悲劇訪れるけど)

ヌー様(突然のヌー様呼び)がどんな気持ちでレストラン貸し切って、
薔薇のお部屋用意して、ゴージャスすぎる王冠作らせた(だからヌー様金にモノ言わせてやりすぎなんだよ)と思っているのかー!


セットや背景、お衣装の雰囲気が完璧なだけにこの「皇帝じゃない」
という歌詞だけがめちゃくちゃ陳腐に聴こえるんですよね真顔
しかも濁音で語感悪いし。
よくものぞ様にこんな歌詞…(以下略)


じゃあ、どういう歌詞なら良かったのか?と考えているんですが、
「皇帝と皇后」というワードにそんなにこだわりすぎなくても
良かったのかな、と。

まだ皇帝になれていない、ということがわかれば良いのですから
他の表現でも良い訳ですよね…

だってデボラに対しては女神とかプリンセスとか輝ける星とか
いろんな言い方してるじゃないですか…( ´Д`)=3


まぁ、ことばのセンスというものは一朝一夕に身につくもの
ではないですからね。
(ミュージカル界の巨匠にいうことでは全くないですね💦)


最近スカステで柴田先生の作品がたくさん放送されて
いますよね。
今朝ものぞ様の『琥珀色〜』やってましたが、私は琥珀や凱旋門
みたいな楽曲が好きです。


柴田先生の歌詞は語りすぎないけれど、情景や情感が聴く人に
浮かんできます。
語りすぎないから歌詞が詰まることはないし、語感のよくない
ことばは皆無。
寺田先生のメロディも美しく、一度聴けば誰もが口ずさめる
優しい旋律です。

誰の涙が雨に 雨に変わったのか
誰の心が霧に 霧に濡れたのか
君を求め 君を夢みる
ああ 花の香 ああ 花の雫よ



珠玉の楽曲…とはこういうことかとキラキラ
(あくまで私の好みですけど)
こういう美しい歌詞をのぞ様が歌われると蕩けますよね…ラブ

小池先生の作品でもオーシャンズのような現代物の作品では
特に気にならないのですが、ワンスは約100年前〜のセピア色が
似合う世界観なんです。
のぞ様や雪組生が研究を重ねて、その世界観を素晴らしく創りあげて
いるだけに、ちょっと惜しいな、と思ってしまうのでした。


でも、書いてみたらスッキリしました(笑)
(初日からずっと悶々としていたので←ルルの粘着質)

ここまでおつきあいくださった皆様、
本当にありがとうございましたm(_ _)m