苑（えん）◆フォスターファミリーができました

今日もご来館、ありがとうございニャした。月曜と火曜は定休日ニャので、次にお会いできるのは9/12(水)にょ。by 『なつめ』営業課長

お陰様で、『なつめ』印のチャリティ・ヘアゴムのなつめ（サビ）柄は完売致しました！サビ柄は売り切れてしまいましたが、かわいい柄がまだまだたくさんございます。久しぶりのチャリティ企画、ぜひ皆さまにご賛同いただければ嬉しいです。ヘアゴム１つで猫スタッフのごはん4日分/頭に充当されます。

そして、茶トラ男子『苑（えん）』くんに、フォスター・ファミリーが出来ました。フォスター様、ぜひ卒業まで『苑』くんをどうぞよろしくお願い致します。

フォスタープラン契約　は、館の猫スタッフ達の家族に今すぐなれなくても、卒業までの間、保護主さんに代わり毎月の養育費を受け持つことで、猫の館MEを支援していただくシステムです。

今フォスターを募集しているのは、『露』ちゃんです。

人が大ー好きな甘えッコです。ぜひ卒業まで『露』のことを支えてください。

フォスター・プラン契約を開始する経緯

フォスター・プラン契約は、2年前の夏前に始まりました。当時、ラウンジをオープンして3年。86頭の猫さんが卒業してゆきました。

入居してすぐに縁づく猫さんもいれば、なかなかご縁に至らない猫さんもいます。

また、猫の館MEと預かり契約をし猫さんを入居させている保護主さん達のもとには、常に保護要請や無理な押しつけもあり、入居を待っている多くの猫さんがいて、その医療費を保護主さんご自身で負担しているのです。少しでも縁づくチャンスを求めて、私ども猫の館MEと預かり契約をし、猫を託しているわけです。

当時、毎月の養育費がかかっている保護主さん達の負担を、少しでも減らす方法はないか、私たちは考えをめぐらせていました。

一方で、ラウンジに通ってくださっているお客様がたの中には、様々な理由で今は猫さんと一緒に暮らすことができないというかたも少なくありません。ペット不可物件にお住まいであること、家族に猫アレルギーがいる、等々・・・

「でも本当はこの猫さんのことが大好きで気になる。」

「猫の館MEにいる猫のことを何かの形で支援したい」

そんな思いを抱いてるかたの気持ちを、保護主さん達の現状と結び付けるには、フォスター・プラン契約という制度を設けたらどうだろう？という考えに至りました。

プランを発表してすぐに、何名ものかたからフォスター・プラン契約のお申し出をいただき、今では有難いことに入居するほとんどの猫スタッフ達に、フォスター・ファミリーが出来るようになりました。

館の運営は正直とってもキツいのだけれど、保護主さんたちも医療費や猫たちのコストに相当なお金をかけています。保護主さんたちの活動を少しでも助けていただき、館の猫たちへ思いを寄せていたただけることをいつも心から感謝しています。ほんとうにありがとうございます。

とても少ない人員での運営の中で、人スタッフ達は、入居猫の折れた心をほぐして、毎日一生懸命人馴れ訓練を頑張ってくれています。保護主さんたちが保護した猫たちには、幸せになってもらいたい、そのためには人は怖くないよ、だから新しいお家で本当に家族と楽しく過ごせるよう、お手伝いをしてあげるよ。そういう思いで、引っ掻かれても、噛みつかれても、みんなヘコたれずにこのコたちのお世話をしてくれています。

それは、せっかく縁あって館の猫として暮らしているこのコ達に愛情があるだけでなく、幸せな暮らしを送ってもらうお手伝いをすることが、私たち猫の館MEの使命だと考えているからです。

皆さんご存知の『ビッケ』師匠。なかなか人馴れが進まなくて、ケージフリーになるのに、時間がとってもかかりました。本気噛みするこのコの心の氷を根気よく溶かしてくれたのは、人スタッフ達です。

今ではすっかりフツーの猫として、お客様にもナデナデしてもらって、こんな愛くるしい姿も披露してくれています。シアワセフラグももうすぐだと信じています！

昨年秋に、まだ仔猫時代をちょっと脱したばかりの若猫さんで入居してきた『モネ』きゅん。3兄弟で最後まで人馴れが遅れて、やっぱりケージフリーに時間がかかりました。小さいクセにシャーシャーも激しくて。

今では、人とのコミュニケーションも出来るし、ナデナデすると本当に嬉しそうな甘えん坊っちゃんに仕上がりました。

成猫に特化して入居を受け入れている施設として、そして完全に預かりに徹している立場としては、生粋の野良っ気の強いコが保護されて館の入居となる度に「このコはいつかは慣れるのだろうか？」「お外で暮らしてたほうがシアワセだったのではないか？」と悩むことがあります。それほど入居時の人を見る目に光がなくて、とても絶望的な表情をしているのです。