この度はお知らせがいろいろ重なっており、記事をたくさんあげて行く予定です。
先ず、その第１弾は・・・
館のパイロットオープンの時から３年半、店長としてラウンジの風紀を乱さず、入っては卒業してゆく猫スタッフ達をまとめていた『サン』ちゃんの引退を決めました。
まだ、生後半年くらいの時に保護されて、一度はお耳カットでリリースされたものの、その場にいる猫達がそこで暮らせない環境になるのを受け、一斉保護の時に再度保護され、館にやってきました。
最初のうちは、店長なのに、人馴れしてなくてバックヤードに引き籠り
夕ごはんの前にようやくラウンジに姿を現すので、「午後５時オトコ」とか店長なのに「レアキャラ」と呼ばれていました。
１才になる最初の夏毛の時に、長毛猫さんは長い毛が一度抜けてしまって、短毛さんみたいになるケースをよく見かけますが、果たして『サン』ちゃんも同じような姿になりました。
まあ、MIX猫ですから、どんな成猫になるかはわかりませんからね。
でも、夏を過ぎ、冬毛に生え変わる頃、気が付けばまた長い毛でふっさふさのスモークブラックの猫さんになっていました。
最初の半年くらいは、体に触れられることを極度に怖がり、遊ぶけれどナデナデは全くダメ。
でも猫とはとってもフレンドリーにやれるタイプでした。
館のボスを張っていた推定パパの『キュー』ちゃん（左）の卒業後、だんだん『サン』ちゃんは持ち前の博愛主義も上手に使い、ボスとしての頭角を表してきました。
『サン』ちゃんの周りには、いつも猫たちが集まってきます。
左『めい』ちゃん、右『がっくん』
『こだまん』(左）と。
左『だんご』（元・ファン）くんと
右『ボウイ』たん と
『めい』ちゃんと
『宝（とみ）』くん（キジトラ）と
右『ネロ』りん
右『源（ごん）』くん（あくび中）
『源（ごん）』くんと一緒の猫ベッド
右『パン』くん
『パンパン』
『パンパン』… 『パン』くんはとにかく『サン』ちゃんのストーカーです。
そして最近は『サン』ちゃんスキ好き大好きな『ルナ』ちゃん
新しいコが入居すると、必ずケージに挨拶に行って歓迎の鼻チューをして、緊張しているネコ達を優しく受け入れてくれます。
若猫たちに喝を入れたり、時には教育的指導をして、ラウンジの秩序と平和を維持しているのは、『サン』ちゃんの力がとても大きいと感じています。『サン』ちゃんの人(猫）柄でゆるーくまとめられているのが館独特の世界でした。
たまたま店長を任命はしたけれど、3年の間に名実ともに立派な店長さんになりました。
館の卒業生は明後日の『小雪』ちゃんで97頭め。間もなく100頭のコがお家が見つかり、今はヒト家族と楽しく暮らしています。
どんどん、仲良くしていた猫達が、なぜかいなくなって、そしてどんどん別の猫達がやってきて、そんな中、自分だけはずっと館に居続ける。そのことを『サン』ちゃんがどう思っていたかはわかりません。
そんな『サン』ちゃんですが、まだ若猫さんの頃から、その瞳は何度もドキッとするほど鋭い光を放ち、その表情は人間のように見えることがしばしばあります。
『サン』ちゃんに見つめられると、心の中を見透かされているような、そんな気持ちになるのです。
最近は、やんちゃなコや強気な女のコが多いこともあるせいか、時折、『サン』ちゃんが「ボクはもう疲れた」と言っているような目を見せることがあります。少なくとも、オーナーにはそう聞こえることがあるのです。
約100頭の猫たちを見て来た彼は、とても聡明です。
でも本当は『サン』ちゃんだって甘えたいんだなー、と思うことが最近しばしばあります。それで、夏前くらいから、『サン』ちゃんの引退のタイミングを考えていました。
『サン』ちゃんの最終勤務は早ければ11月末、遅くとも年内いっぱいの予定です。
引退後は、重役スタッフとして他の重役たちと一緒にオーナーのお家のコになります。
それまでは、今までと変わらず店長を立派に務めますので、引退までの間、ぜひ『サン』ちゃんに会いに、ラウンジに遊びに来てください。
皆さんのご来館をお待ちしています。
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