☆まゆ☆ 卒業してゆきました (前編) | 浦安市の猫を売らない猫の店・保護猫カフェ『猫の館ME』

浦安市の猫を売らない猫の店・保護猫カフェ『猫の館ME』

「猫を売らない猫のお店」としてリニューアルした浦安市の保護猫カフェです。ぜひ遊びにいらしてくださいね。(喫茶営業はしておりません)



まゆ。まゆ蔵。まゆおじさん。

いろんな意味でとっても印象深いニャンコが、館を卒業して一週間。


まゆにはいろいろな思い出があるので、とても一回の記事では終わりそうにありません。

まゆの卒業レポートは前編・後編の2回に分けてお届けします。







浦安市の保護ねこカフェ(風)『キャットラウンジ猫の館ME』-5111

           館に入居したばかりの頃。ボサボサ、バサバサの毛並みだった、まゆ。




まゆが館にやってきたのは、ひっそりと仮オープン中だった5月のGWが終わろうとしている頃でした。



高齢のおばあさんから、時折残飯をもらいながら命をつないでいたまゆ。

人が大好きな性格が災いして、猫嫌いの住民からゴルフクラブで殴られ足を骨折する、という恐ろしい経験もしてきました。(警察沙汰になったそうです)

どこにも保護場所がなく、縁あって猫の館で暮らしながらずっとのおうちを探すことになりました。





ところが、人が大好き過ぎて、他の猫が可愛がられている様子を見るととたんに嫉妬心メラメラむかっ







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          気が向くとスーパー猫友でハッスルすることも




「ボクだけを見て!」「ボクだけをかまって~!」という欲求をあらゆる手段で人スタッフに投げかけてきました。





まゆは集団生活には向いていない。

10頭を越える猫が暮らす館に居ることで、まゆに大きなストレスがかかっていることは明らかでした。

どうやっても多頭の生活に馴染まない仔は、現実に存在します。

けれども、まゆにはどこにも行き場がありませんでした。

この館以外に。





浦安市の保護ねこカフェ(風)『キャットラウンジ猫の館ME』-5118
           よく、この窓辺でお外を眺めていたまゆ。何を思っていたのだろうか?




「まゆのためにできることは何でしょうか?」

「まゆちゃんの不安や寂しさが少しでも軽減されるように、もっとしっかり向き合って会話をしなければならない、と感じました」



私にメールをくれた人スタッフたちは、まゆの要求に翻弄されながらも真摯に心をこめてお世話をしてきました。




猫を捕獲することと保護することは意味が異なります。

「捕獲」は誰でもできます。トラップケージを使えばいいのですから。


「保護」とは、猫の気持ちに寄り添い、性格を分析すること。

この仔にはどんなおうちが合っているのだろうか?

どんな環境の下で、この仔の幸せは実現されるのだろうか?

日々の様子をつぶさに観察することだと、私は考えています。


そういう意味においては、館の人スタッフ全員が「保護主」でもあったのです。



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まゆはお客様に大人気でした。

中には真剣に家族として迎え入れようと考えてくださった方もいらっしゃいました。

けれども、まゆの性格上「先住猫さんのいない一人っ仔として」という絶対条件がクリアできず、館での生活は半年を迎えようとしていました。




そんなある日、館あてに一通のメールが届いたのです。





「まゆちゃんを家族として迎えたいと考えています。お見合いをさせていただけませんか?」





こちらの募集要項をしっかり満たした家族のプロフィール紹介、かつ、「最近の我が家の猫プロジェクト」として家族全員で猫アレルギー検査を行ったことお子さんがまだ小さい(6歳、3歳)ため猫にストレスがかかってはかわいそうだから、と猫の扱い方を見るため近所にある愛護団体のシェルターを訪れたことが丁寧な文章で綴られていました。




「これはとてもまじめなご家族だな」と思う一方で、お子さんがまだ小さすぎるかな?という懸念もありました。お電話でお話させていただき、まずは人も猫も会ってみないと話は進まないので、ご家族全員で館へお越しいただくことになりました。




浦安市の保護ねこカフェ(風)『キャットラウンジ猫の館ME』-511p1





当日、ちょうど多くのお客様で混みあっている時間帯とバッティングして靴棚がいっぱいになってしまったので、「靴は端のほうに寄せて置いてください」とお伝えしました。

すると、6歳のかんたくんは自ら靴をきちんとそろえて端っこの誰にも邪魔にならない場所へそっと置いたのです。



そして、入館前にお願いしている手の洗浄と消毒を終わらせると私のところにやってきて、

「お手手、きれいに洗ったよ」というかのように手のひらを私の目の前にかざしてくれました。


「なんと礼儀正しいお子さんなのだろう。」と感心すると共に「まゆのご縁はこのご家族につながっているのかもしれない」とかすかな予感が走りました。


このエントランスホールの時点で、まゆとかんたくんが良い相棒になれそうなそんなイメージがパッと脳裏に浮かんだのです。





浦安市の保護ねこカフェ(風)『キャットラウンジ猫の館ME』-まゆ

                    まゆをやさしくブラッシングするかんたくん

                    このちいさな坊やが、ご縁の決め手になった






ラウンジスペースにご案内してまゆと触れ合いながら、私はどうしても伺いたかった二つの質問をママさんにお聞きしました。



Q1.初めて猫と暮らす方は、子猫を望まれるケースが多いのになぜ5歳のまゆなのでしょうか?

Q2.猫を迎えるにはペットショップやブリーダーから購入するという方法もあるが、なぜ保護猫を?



A1.もともとまったりと落ち着いた猫が好きでした。また、下の子供が小さいのでやんちゃに走り回る子猫は危ないかな、と思ったのです。もう少し子供が大きくなるまで待とうかと考えたのですが、お腹をだして寝ているまゆちゃんの写真に「この仔だ!」と一目ぼれしてしまってドキドキ



A2.純血種ではなく普通の日本猫(雑種)を希望していたのですが、ショップでは売っていませんよね。

どうやって迎えるのだろう?自分で捕まえる?そんなことできるの?とネット検索しているうちに

里親として保護猫を迎えるというという手段があることを知りました。そして、外で暮らす猫たちが

どんなに厳しい状況で生きているのかということも初めて知ったのです。



その横ではかんたくんがおもちゃでまゆと遊んだり、やさしくブラッシングをしています。

パパさんは寡黙なタイプですが、時折お子さんたちに注意の言葉をかけながら静かに私とママさんのやりとりを見守ってらっしゃいます。



私の頭の中には、誠実で明るく常識を兼ね備えたこのご家族に守られてのんびりと暮らしているまゆの映像がはっきりと見えました。エントランスホールで浮かんだイメージが確実なものとなったことが自分でもよくわかったのです。



ひとつだけお願いしたいこと。

「まゆは100%の愛情を独占したい性格なので、生涯一人っ仔として愛情を注いでいただきたい。」

これも快諾いただきました。



ご縁が成立した瞬間でした。



猫としてはシニアの領域にさしかかっている5歳のまゆが、愛情を人一倍欲しているまゆが、今、確かな赤い糸を手繰り寄せたクラッカー



お引越しの日取りを調整し、大急ぎでまゆの卒業イベントを考えなければ桜




こうして、約半年に渡るまゆの館生活に終止符が打たれることが決定したのです。




...........後編に続く










ボクのご縁はどこにあるかニャ~? by キュー太郎(キウイ)
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