
「イタリアワインのかたち」
えっ!??
困惑した僕らの前には、
イタリア語のみが整然と並ぶワインリスト。
ここは、東京の隠れ家的で小洒落たイタリア料理店。
洗練されているが、確固たるイタリアの伝統に基づいた料理が評判だと聞いた。
料理の前にさてさて、ワイン。
文字の意味うんぬんではなく、
文字の先のイメージすらない僕らは、
解読を試みることなく、歩みよる女性スタッフに告げた。
「ボトルの美しいものを。」
真っ白なクロスのテーブルに運ばれたのは、
イタリア北部のスプマンテ、ベッラウ゛ィスタ。
なるほど、流れるようなフォルムのデザインに、
シンプルかつスタイリッシュなラベル。
今までのボトルに対する固定観念を小気味良く覆してくれる。
聞けば、ボトルデザインに建築家が関わっていると言う。
さて、ざわめく僕らをよそに注がれたスプマンテ。
グラスの中で静かにいつまでも残るキメの細かな泡に見とれ、
口に含むと新しいタイプのクリームか
と思わされる滑らかな舌触り、鼻をくすぐる気品のある香り。
五感を澄ませることで、ここまでの感動を与えるかという味わい。
あれから10年の時が流れ、
解読不明だった文字列も意味をもったものとなり、
文字の先の映像もぼんやりとした輪郭で浮かんでくる。
あの時味わったベッラビスタは、
フランチャコルタという
イタリアを代表するスプマンテの生産地域で造られ、
その周辺には、同じく自分好みのワイナリーが
数多く点在することも分かった。
山と湖に隣接した風光明媚な場所であり、
そこで産み出される透明感のあるどこか凛とした味わいは、
自分が思い描く陽気な国イタリアとは、
一味違った側面を見せてくれたりもする。
そして、あの時偶然にも正解へと辿り着いた
「形」から入ったワイン選び。
今思えば、その本当の美しさは、
自然や伝統を最大限に尊重した上に成り立つ個性であり、
そのバランス感覚こそが、
愛すべき「イタリアワインのかたち」なのだと感じている。
(以上全787文字<800)
これエッセイ作品です。
今日が締め切り。
正直な自分の中のイタリアワインへの想いです。
" Bellavista " = ” 眺めのよい景色 ”
湖を眼下に見下ろす小高い丘の上のイメージが僕の中にはあります。
イタリア....美しい国でした。
景色も人も。
イタリアに渡る前からの友だったDavide
僕が厨房のストレスから、彼に牙を向いた時に彼が言った言葉。
「お前は、もう自分の中に入っている永遠の友だ。
もし、ここでお前が、今、俺の首をナイフで切り落としたとしても、自分の気持ちは変わらない。」
イタリアの情熱は、日本には少しずれた形で入って来ているように感じます。
イタリアには、僕らが忘れかけている本当に美しいピュアな気持ちが溢れています。
今、想い出しても、涙が溢れてきます。
さぁ、今週も張り切って行きましょう!!!
Andiamo, anche oggi!!!
Concetorare sta sera ,raggazi , oh !!
Davide 元気???