
北のガーデンはすっかり秋だす。

美味しい食事も秋色。
黄色いいもと紫いものグラデーションを緑の上の紫玉ねぎが引き立てて。
ジュレソースの上の柿色オレンジがカレー風味のピクルスの黄色へグラデーション。

そうそう。
洒落たセンスの持ち主は、庭の植木の葉っぱを使うんだった。
勿論虫が居ないかよーくチェックして。
身を飾ることを知らない北出身の少女が、身を飾ることを当然とする南の村での生活の中で自分の美しさに気づいていくアジア映画を思い出した。
質素を良しとする地味色服の北の少女が、汚い色の服で来ないでって、南の鮮やかな色の服を着た少女達に仲間外れにされる。
ある日北の少女は川をのぞきながら耳の上に野の花を飾る。
そんな小さな行動から、南の少女達に受け入れられるんだった。
「郷にいっては」だし、やっぱ女子だよね、だし、
美意識はその土地柄によってもこんなに違う。
あたしどうせブスだからーって言って身をかまわず、綺麗になる努力を惜しむブスと、
あたしどうせブスだからーって言って多少でも人様の迷惑にならないような景色に顔を塗り、綺麗になる努力を惜しまないブス。
「ブスが着飾ってんじゃねーよ」って言われたことありますけど?
努力って。
大事。
綺麗でいたいって、
思っていいんだ。
なのに秋は。
なんて美味しいもので溢れているんだ。
新米の袋を開けるのが怖い。