救急救命センターに入院することになった。
入院の説明を受けたのは、午前12時を回ってから。
『夕方、5時ぐらいからここにいらっしゃるのですね』
説明してくれた看護師さんの言葉がふわっと心にしみた。
『はい、そうです』
『大変でしたね。ご家族の方は大丈夫ですか?』
今回初めて聞いた、優しい言葉だった。
『お母様はどのくらいコミュニケーションが取れますか?』
この入院で、初めて会う看護師さんに毎回聞かれたこと。
そのたび
『する、しない、食べる、食べない、行く、行かないぐらいです』
と答える。
ああ、そうか。
ここは病院。介護施設ではない。
ここでは母の治療はしてくれるが
介護はしてくれない。
消化器系担当の江川先生は
『検査の数値でこういう病名が出てきてますが、正直言うと僕は違うのではないかと思います。』
と、何度も繰り返した。
弟に説明し
『姉ちゃん、その言葉にかけようよ』と。
『そうね』
2~3日入院し、状態が悪くならなければ
もう一度検査をします。
それで何もなければ、この病気ではありません。
江川先生、そうですよね。
膀胱炎は、膀胱炎。
並行して、抗生物質を投与し、治療を続けるそう。
ちょうどこの時期、デイサービスからグループホームへ移ることになっていた。
でも、入院したら移るのは無理だろうなぁ。